アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
少艾8
-
side高槻
「じゃあ6時に高槻の部屋ね!」
「りょーかーい」
「ほんとに誕生会やってくれんだな君たち…ボク生まれてきてょかったょ…」
「殺すぞ眼鏡」
「えっ!?!なんで!?!?俺誕生日だよね!?!?!」
「誕生日に死ねるなんて幸せだなあ高槻は」
「ちょ、堤までさぁ!」
とうとうやってきた俺の誕生日。
一週間ほど前、愛しの神田に長年の夢であるコスプレエッチを誕プレに頼んだところ即刻お断りされてしまった。
だが俺は諦めては居ない!!
とは言いたいものの、正直望み薄だし、そもそも神田が嫌ならだめだと思うし、そしてなによりセックス自体最近ご無沙汰である。
ま、好きな人と大事な友達からお祝いされるんだし十分幸せだよな。
「高槻?!何ボーッとしてんの!?買い出し行くよ!」
「えっ!?!俺主役だよね!?!?」
「俺らがパーティーやりたいだけなんだから!主役とかねーよ馬鹿め!」
前言撤回だ。こいつら、友達なんかじゃないわ!!!
生徒会の仕事がある堤と部屋の飾り付け担当らしい神田と穂樽を残し、
なぜか佐藤と昇平と三人で『俺の』誕生日会の買い出しに出かけた。
「何食う?」
「肉!肉だろ!!ケンタでよくねぇ?」
「ちょ、それくらい俺が決めても良くない!?!?」
「っせーな、どーせお前はもつ鍋がありゃそれでいーんだろ」
「そ、そーだけどぉ!」
やはり十年来の友人は俺の好みをよく分かっていらっしゃるようである。
何も言わなくても買い物カゴの中にポンポン俺の好物が投げ込まれていった。
「だいぶ重てーな…絶対ナベの材料のせいだろ」
「えっ、ケンタでしょ!?!」
「ケンタは鶏肉だぞ!!!!」
「だから!?!?!?!」
こんなくだらない会話久しぶりだ。
神田と付き合うようになってからは、神田と遊ぶばかりで、こいつらと遊ぶことなんて殆ど無くなっていた。
ふと、初めの、神田と出会ったばかりの頃を思い出した。
昇平、俺のことすっげえ心配してたなあそういえば。『相手は最強の不良だぞ!?』とかなんとか。今となれば、昇平が神田と1番仲良しな気がするけど。俺の次にね!!!!!!!
「ところでさ!高槻は神田のどこが好きなの?」
思い出に浸っていた俺を佐藤の明るい声が現実に引き戻した。
「うぇっ!?」
「あ、それ俺もちょー気になる」
「え、えぇー?なに、急に、やめてよ」
「だって気になるじゃん!!!ホモ!!!」
「ホモって言うな!純愛って言え!!」
友達とこういう話するの初めてかも。
なんか無性に恥ずかしくなってきた。
「いいじゃん、ちょっとくらい教えてもさぁ!!!!」
「そだそだ!」
なんかさとちゃん今日しつこいな!?
しかも昇平悪ノリ!!!!!!
うーんとぽりぽり頭を掻いて、しぶしぶ口を開く。
「どこっていうか………か、かわいい…ところ…とか」
「「…………」」
「ちょっ、無言やめてよ!!?」
「うん、なんつか、お前が赤面していうとなんかキモいな」
「確かに。」
「えっ!?!?ひどくない!?!?!」
結構ちゃんと真面目に答えたのに恥ずかしい目に合わされた。
「ま、お前が可愛いっていうのも分かる。」
「昇平…まさかお前、神田くんのこと…」
「ちげーわ馬鹿!今まで不良ってイメージあったからギャップがすげーんだよ、笑うと幼い感じな。」
「わっっっっかってんじゃん昇平くんよ!!!!」
「あと、案外甘党だよねかんちゃん!メロンパンよく食べてるし、お菓子いつも持ってるし!」
「そぉなのよぉ↑ 尊は特技が料理裁縫、かつ家事全般なんなくこなせてさ!!!!!!!!!!!あと、動物に好かれるのか知らないけどネコとかすげーよってきてさ!!!!天使!!!!!天使かなぁ!?!?!?!?」
「……たける?」
「(・ω・)?」
「タケルって呼んでましたっけ高槻さん。」
「(・ω・)?」
「んな顔したって無駄ですよ、高槻さん。」
「か、神田くんが…そう呼べっておっしゃったので…………」
「僕達の前ではずっと神田呼びでしたよね?」
「は、恥ずかしかったので………」
「でも今タケルって呼びましたよね?」
「いや、それは、つい、いつもの癖d」
「ハァ??!!!癖!!!癖ですか!!!癖になるほど呼んでらしたんですね!!!!!!」
「べっ、べつになんて呼ぼうが俺の勝手だろ!!!!俺のこっ、こ、恋人だし!!!!!!!」
「………タケルってどういう字だよ」
「尊い、でタケル…です」
「俺らも今から尊呼びけってーーーい!!!!!」
「わーーい!!!!」
「え、ちょ、や、え!?」
「実はさあ、名前で呼びたかったんだけど、おまえが名字呼びなのに、いいのかなーって思ってたからさ」
「名前で呼んでるならは早く言ってくれればよかったのに?!」
ねー!と2人は顔を合わせて、笑っている。
なんか、複雑でござんす。
「つか、尊、特技めっちゃ女子みたいじゃん。可愛いな。」
早速かい!適応能力高いねさすがリア充だね昇平たん。
「あ、俺の食べてる弁当、た、神田くんの手作りやで」
「尊って呼べや。まじか、すげーな。お前の弁当いつも美味そうとか思ってたら、尊だったとは。」
「ってことは、毎朝、高槻のためにエプロン付けて台所立ってんの?可愛いね?」
「むはは、そうだろそうだろ!うらやましいだろ!」
「いいなあ?尊俺のこと好きになんねーかな?」
「おれのテクの見せ所ってやつ??!」
「ちょ、ま、ちょ待てよ!」
「「うわ…」」
「ご、ごめんて……」
そんなこんなで買い出し終了。
部屋に戻ると、なんとまあ可愛らしい装飾がね、すごい。
壁中に星やらハートが散りばめられて、ハッピーバースデーの幕みたいのがかかってる。お馴染みの輪っかで出来た飾り、手作り感が良い。
「あ、おかえり」
神田が気づいて、パタパタ玄関に走ってきた。
ハァン……新婚気分………
「へへ、ただいm「ただいま尊!!装飾すげーな!!」…」
「おーめっちゃ頑張ったw…って、え?」
「なに?尊」
「あ、え、と…名前」
神田は顔を少し赤らめて視線を下げた。
首を触る仕草は照れている証拠だ。
「やだ?」
「あ、ちがくて…全然やじゃ、ない!」
「ん!ほら、お前が『昇平』っつーのに、俺が『神田』っていうのもあれだろ?」
「そ、そーいうもん…?」
「そーいうもん!おーし、一緒に飯の準備しよー尊!お前特技料理なんだって?かーわいいー」
つんつん神田の頬を昇平が突いている。
一瞬すごく照れた顔をして、ハッとして俺を睨みつけた。
「っ!は、え?!…あ゛!!!おい高槻お前!!!!」
「ヒェッ!ご、ごめん?!!だって2人がさあ!!」
俺に掴みかかろうとした神田にするっと昇平が腰に手を回してキッチンの方へ向き直させる。
「ほっとけってあんなの。そんなことより、俺、尊の料理作ってるとこ早く見たい!」
「んっ、お、おう…?」
そのままさっさとキッチンへ2人は姿を消してしまった。
あれ??????もしかして、昇平、まじで、落としに掛かってね???????
「ちょ、ちょぉっと待ったぁ!!!」
バタバタ走って必死でキッチンに駆け込んだ。
「あ、こら…あぶねーって」
「えー?わかんねーよ…教えてよ」
「だから、あっ、また…ダメだってっ」
「ここ?良い?」
「ん、いいよ…ほらさっさとしろって…」
はわわわわわわわ!?!?!?!?!
いかがわしい!!!!!!!
「ま、またれよォォオオオオオオオオ!!!いくら親友の昇平だろうがなぁ!!!人の彼女…ん?彼氏?とりあえず、人の恋人寝取ろうとしてんじゃねぇぇえええ!!!!!」
………………………あれ?無言…………?
そーーっと、閉じていた目を開ける。
「…………は?何いってんの?」
「つか、うるせーし」
そこには、包丁の持ち方から習う昇平と神田が居ましたとさ。
あ、あれ?ワシの勘違い???ヤッベッゾ恥ずかし!!!!!?!!?
「じゃあこれ切って。白菜。こんな感じに。」
俺を完全に無視して神田達が料理を再開した。
「こう?」
「そーそーうめーじゃん」
「まぁな!俺にかかれば!」
「ばーか」
なんや楽しそうやないかい。
なんでそんないい雰囲気なんやい。
彼ピッピここよ????
「あ、あの、俺もやりたい、なーなんて」
「は?邪魔だし。主役は座ってろ」
ですよね。分かってたよ!!!分かってたけど!!!!!
トボトボとキッチンを去ろうと背を向けた時だった。
「っ、ぁ」
神田の小さな喘ぎ声らしきものが聞こえて思いっきり振り返ると、
どうやら昇平が何かを耳打ちした最後に息をふきかけたらしい!?!?許さねえ!!!!?!
「あっれー!?もしかして尊耳弱い?」
「っ、ちょ、やめろ、危ない…んっ!」
「まじだ!ははかわいいー!!!」
「もーほんとやめろ!包丁持ってんだぞ!」
いや神田くんもね?!そんな可愛い声出しちゃダメだよね!?!?!
つかまじで昇平何やってんだよ?!?!?
「いやーほんとにねー昇平くんね!いい加減にね??!?!?!」
「「うっざ!!」」
「なんで!??!?!」
今度こそ本当に主役は席に戻りました。
いちゃつく2人を見つめながら。ね。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
94 / 116