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少艾10
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「いやぁ、すばらしいプレゼントでしたよみなさん」
「だろー??」
俺達は高槻の要望でまだ魔女っ娘の衣装のままだ。
さっきからなんとなく目は合うものの、俺は恥ずかしくて、すぐにそらしてしまっていた。
「つか、さとちゃん完成度高すぎて引いたwww」
「なぁにぃ?!可愛いでしょ!」
「可愛いけど!!あとね、昇平だけスネ毛剃ってないね?」
「だってめんどかったし〜」
「ヒカルたんにすね毛なんて無いから!!!!!!」
「爆笑してた奴が言うな」
高槻もそんな俺に気を遣ってかあまり話を振ってこない。
「で?どーなの?」
「?なにが。」
「なにってサー、尊だよたーけーる!」
昇平くん余計なこと言わなくていいよ?????
バチッと高槻と目が合った。俺はすぐに視線を逃がしたけど、すごく観られている感じがしてぞわぞわする。
「どうって…すげー可愛いだろ」
一気に顔に熱が集まる。
だめだ、恥ずかしくて死ねる。
「俺ン中では1番に決まってるじゃんよ〜!」
へにゃへにゃ笑って高槻は言う。
「あ〜惚気だ。」
「惚気だな。殺すか。」
「殺そう。」
「いや、お前らが聞いたんだよね!??!?」
昇平と佐藤と穂樽が高槻にのしかかってくすぐったり『私が1番よね?』など言ったり、場の雰囲気が和む。
どうしたらいいか分からなくて、下を向いていたら、堤がそっと俺に近寄ってきた。
「いやぁ、愛されてんね」
「うっせぇ」
「照れちゃって〜。可愛いじゃん。」
「うーるーさーいー」
「わはは。安心しろ、もうすぐ俺達退散するから、な?」
ぽんぽん、と頭を撫でられる。
それを見ていたのか、高槻が『あ!?堤が尊くん口説いてる!!!!!!』とか叫んだ。
「たける可愛いな〜!」
悪ノリしたように堤がわざとらしく俺を名前で呼んで、抱き寄せた。
「おいこらぁ〜〜!!!!!ゆるさねーど!!!!!」
わーわーぎゃーぎゃー
こんな騒いだのもしかしたら初めてじゃないか?
楽しい。
また高槻に感謝することがひとつ、増えた。
「じゃあ今夜はこれで解散!誕生日おめでとな!」
「ありがと〜ございます」
夜9時頃、誕生日会は終了し、解散した。
俺は後片付けを手伝うために部屋に残る。
「なんで俺片付け!?!」
とか言いつつ、笑顔な高槻。
俺はなんだか新婚みたいで、楽しいけど。
「なんか、一緒に片付けって夫婦みたいだね。」
同じこと考えてた。
たったそれだけなのに、こんなにうれしい。
「…そーだな」
精一杯のデレというやつを出してみる。
「尊くん、キスしようか」
「ん、」
「…なんか、モモたんの衣装だからかな…変にドキドキする…」
ほんとに変な顔しながら高槻は胸を押さえていた。
片付けもなんとなく終わって、高槻に『あとは俺がやるから』と言われ、俺は暇にされてしまった。
携帯をいじっていたら、昇平からメールが届く。
『ファイト』
ナニが!?!?!?怖いよ!!!?
続けて、佐藤、
『ファイト』
お前ら絶対一緒にいるよな!?!?!
堤からも届いた。
『この寮防音だから。』
お前そんなこと言うやつだっけ!?!?!?なんなのみんなして!?!?
最後に少し遅れて、穂樽からもメール。
どうせみんな、グルなんだろ!!!
『先生LOVE』
お前はなんの話だ!!!!!!!!先生って誰だ!!!!!!!!
メールに突っ込むだけでこんなに疲れるとは。
「は〜やっと終わったあ!」
「だから手伝うって言ったのに」
高槻が鍋などを片付け終わって部屋に戻ってきた。
「メール?珍しいね」
そんな暇だった?ごめん。とおでこにキスされる。
あぁ、どうしよう。このまま絆されてしまおうか。
俺の中で葛藤が始まっていた。
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