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少艾15 おまけ
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ピンポーン
とインターホンの音がして、高槻がパンイチで玄関に出た。
「うわっ、ほんとにお楽しみかよ」
声の主は昇平だった。
「え、え?どしたの?」
「あ?お前に用はねーよ。尊は?」
「え!い、いるけど、いるにはいるけど…」
「いんの?おじゃましまーす」
「ちょちょ、ちよっ、ちょっとまて!?!?」
ズカズカ入ってくる足音に気づかずに俺は高槻のベッドの中で二度寝を決め込んでいた。
「たけるー?いる?」
ばさっと昇平が掛け布団を捲って、三人の叫び声が木霊した。
「「「あ゛ーーーーーっ!!!!!!」」」
いや、1番叫びたいの全裸の俺だからな!!!
パンツを履いてベッドから出て、ソファに座る昇平の隣に腰を下ろした。
「昇平、なんかごめん」
「いや、俺がナメてたんだ…恋人をな……」
しくしくと泣くふりをする昇平を慰めながら、怒っている高槻を無視する。
「つか、俺言ったじゃん!!ちょ、待てや!って言ったじゃん!!」
「で、昇平なんか用事あったんじゃねーの?」
「あ、そうそう。おもしろいもの手に入れてさ。」
「はい無視!はい!!無視ィーーー!!!!!」
そう言って、昇平が取り出したのは1枚の写真だった。
不良の集団?が写っていた。
「何の写真?俺全然知らないんだけど。」
「これさ、ほら、あの有名な西中のなんだけど、」
西中というのはここら辺で有名な不良の多いと言われる中学だ。
「?」
「でねでね、ここ!ここ見て!」
昇平が指差す先には1人の金髪少年。
真ん中にいるってことは主要メンバーってことかな。
あれ、なんか、この顔見たことある…?
「あれ、これって…」
高槻も同じことを思ったらしく、写真を覗き込んだ。
高槻の言葉を聞いて、昇平は嬉々として言う。
「実は〜これ、中学時代の堤なんだよ!」
「「え゛っ!?!?!」」
堤といえば真面目で眼鏡でみんなの仲裁役で生徒会で…………?????
俺達の反応を見て、昇平はしてやったり顔。
「本人のアルバムからこっそり抜いてきた!」
「お〜……まじか、そんな過去が」
「全ッ然きづかなかったわ…」
ピンポーン
再びインターホンが鳴ったと思ったら、同時に鬼の形相をした堤が部屋へ突入してきた。
「人のもん勝手に持ち出すな馬鹿が!」
「わーん怖いよ〜!」
「あ、こら、昇平!」
写真を掲げて逃げまわる昇平を堤が追いかける。
「まさか元ヤンだったとはね〜!!!」
俺達がのんきにそんなことを言っていると、昇平を確保して肩に担いだ堤が俺達の方を向いて言った。
「つーかお前らもう少し色々隠せよ!!」
僕達二人してパンイチだったテヘペロ
堤の過去が分かったことで、俺は少し、いや、かなり堤に親近感が沸いた。
全然高槻の誕生日と関係なくなっちゃった。ま、いっか。
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