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憤慨7
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気持ちがもやもやして眠れなくて、ベッドでゴロゴロしていたら、高槻から電話がかかってきた。
ほんとは声聞きたい、もう怒ってないよって言いたいけど、もう1人の意地っ張りの俺が行動を静止する。
4、5回の着信の後、耐え切れなくなって電話に出た。
でも、なんて言えば良いのかわからなくなって、すぐに電話を切ってしまった。
すげー感じ悪いじゃん。
なにやってんだろう。
罪悪感でいっぱいになって、携帯の電源を落とした。
ゆっくり目を瞑って、そのまま俺は眠りについた。
夢を見た。
王子様がお姫様を迎えに来る夢。
俺は使用人で、それを横から眺めてる。
幸せそうな2人の顔に俺も幸せになる。
俺は幸せだった。幸せだったのに、なんでこんなに悲しいんだろう。
突然場面が変わって、ここはどこだろう。
俺の…家…?
これは過去の夢だ
おじさんが俺を殺そうと襲ってくる。
俺は襲われる昔の俺をまた横から眺めてる。
何も出来ずに立ち尽くしてる。
『お巡りさん!!こっちだよ!!』
おじさんに襲われて意識を失った俺の後ろで、男の子の声がした。
あれは誰だろう。
俺を助けてくれたあの子は誰なんだろう。
『大丈夫?』
その男の子が倒れた俺を抱き上げて、尋ねる。
いつの間にか、俺は昔の俺になっていて、男の子の顔を見上げる。
「…た、たかつき…?」
『うん、俺だよ。』
そう言って高槻は俺を優しく抱きしめて、俺が抱き返そうとしたら、ふっとどこかに消えてしまった。
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