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ツイテルンデス10
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◆◆◆◆
パンケーキはめっちゃくそ美味かった。
やるな、徳川。尻触った事は許してやっても良いぞ?
「琳、荷解きやろうか?」
しかも、俺の荷物なのに率先して荷解きしてくれる。
いい子!なんて、いい子!
一緒に荷解きしながら、ふと、昨日の壁ドン、いやノックされた事を思い出した。
俺、あんなに怖がってたのに寝てしまったよな?もしかしなくても無神経?
徳川はいつ寝たんだろ?
俺にずっと、大丈夫だよって言葉かけて安心させてくれた……
徳川は平気だったのかな?
視えるんだよね?徳川は………
怖くないのかな?
昨日のも………幽霊だよね?無視してたから。
友人があんな無神経な時間帯にノックしまくらないもんな。
「どうしたの?琳…」
「えっ?」
名前を呼ばれ、顔を上げる。
ニコッと微笑む徳川。そんな徳川に質問。
「………昨日のは霊?」
「うん、そうだよ」
即答か。やっぱり。
「で、電話も?」
「うん、電源切ってもかかってきそうだったから電池パック抜いた。まあ、強力なヤツなら電池パック抜いてもかかってくるけどね」
ほわわ!着信アリかよ!
「な、なんか凄いね小麦……怖くないの?」
「ん?もう、慣れたかな?それにいちいち騒いでもさ。疲れるだけじゃん?奴らもその内飽きて居なくなる」
「えっ?飽きるの?幽霊ってずっと憑いてるもんじゃないの?」
「一時的しか憑いてこない奴らばかりだよ。よほど、憑いている人間に執着してないかぎりね」
徳川はそう言ってニコッと笑う。
笑うとのなのか?執着かあ。……あの死神みたいに?
「だから、琳は俺が護ってやるよ」
「はい?」
「執着されてるからな琳は」
「はっ?し、死神?」
「ううん、死神はね、影虎が狩ったから居ない。死神に紛れてもう1匹きてた」
「えっ?えっ?うそ?」
俺は周りをキョロキョロとみる。
当たり前だけど、何も見えない。
「かなり質が悪いから、俺から離れるなよ。それとコレ」
徳川が綺麗な石がついたストラップを渡してきた。
「ラピスラズリ。魔除けみたいなもの」
ラピスラズリ……聞いた事ある。すげえ、綺麗な青い石。
「いいの?貰っても?」
「うん、琳は持ってた方がいい」
「ありがとう」
素直に受け取る。
優しいな徳川。……俺は他人なのに……色々とさ。
「なんか、お礼したい……昨日も守って貰ったし……部屋に置いて貰ったしさ」
「お礼?なんでもいいの?」
「うん、高いものとかはあんま、買えないけど、あ、あと、料理は作れないよ?」
「抱っこさせて」
「はい?」
「琳を抱っこしたい」
徳川はそう言うと、おいで、なんて両手を広げる。
「いや、違うお願いを」
「琳、はやく!」
躊躇する俺を急かす徳川。この、せっかちさんめ!
ううっ、冗談でした。なんて言うタイプじゃないもんな徳川は。
お願い利くとか言っちゃったし。俺のばか!
でも、こんなお願いされるとは思わなかったしさ。
「あー、もう世話の焼ける!」
グズグズしている俺に業を煮やした徳川は、俺の側にきて、身体を引き寄せた。
「ちょ、小麦!」
ジタバタ暴れる俺。
だって、膝の上に横抱きですよ?はたから見たらラブラブカップルだよ?
「うるさい!黙って抱っこされてろ!」
ぎゅっと肩を抱き込まれた。
徳川の肩辺りに俺の顔がきて、……なんか、いい匂いする。
「琳、甘いにおいするね。」
「えっ?小麦の匂いでしょ?パンケーキ作ってたから」
バニラエッセンス的な甘い香り。
嫌いじゃない。
「違う、琳の匂いだよ。」
徳川は俺の髪に唇をくっつけた。
「ちょ、なにして」
「チュウだけど?なに?また唇がいい?」
徳川は指先で俺のアゴをくいっと上げる。
そして、近付いてくる顔。
「ちょーーーー、ちがーう!」
慌てて顔を背ける。
「いまさら?琳の初めてのチュウは俺じゃん?」
ぐわっ!やめれ!思い出させるな!
「小麦が!!!」
文句を言おうと顔を上げた瞬間に待ってましたと唇を塞がれる。
くちゅ、……すぐに徳川の舌が絡んできた。
「んんっ」
今日はキスに屈しない!いつも、やられっぱなしな俺じゃない。
顔を背けて、キスから逃れる。
「ほんと、琳って隙多い」
ペロリと舌を出す徳川。
くそ!勝ち誇ってやがる。
しかも、舌……えろい。
この舌が毎回俺の口内に………
……でも、気持ちいい。
徳川のキスは……エロくて、気持ちいい。
「物足りなさそうな顔」
ニヤリッと笑われた。
そ、そんな顔してるのか俺は?
「んな、わけあるか!」
俺は徳川の膝の上にから降りるべく、ジタバタ。
「琳、太ももエロい」
足をバタバタするから裾が上がって露わに。しかも、そこに手を置いてくる徳川。
いや!セクハラ!
「琳、………ちょっとイイコにしてて」
そう言うと俺をぎゅむうううっと抱きしめてきた。
「こらあ!離せ!」
俺が叫ぶと、
『そうだああああ!はなせええええ』
と声が部屋中に響いた。
俺でもない。
もちろん、徳川でもない……
誰かの声。
「や、なに?」
驚いて徳川をみる。
「琳に執着してるヤツだよ!昨日から散々邪魔しにきやがって」
徳川は窓側を睨みつける。
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