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ツイテルンデス
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「あー、もう!また大きい声をだして!」
田代の母親が部屋に飲み物とお菓子を持ってきた。
「良かったじゃないのう!琳ちゃん先生がお見舞いに来てくれて」
ニヤニヤしながら田代を肘でつつく。
「ちょ、やめろよ、かあちゃん!あっちいけよ!」
田代はアタフタしながら母親を追い出そうとしている。
「もうね、ウルサイのよ、琳ちゃん先生が可愛いだの、今日も電車一緒だったとか……あんまり学校行かなかったくせに、琳ちゃん先生が来てからは毎日。ホント、ありがとうございます。先生」
なんだか、知らないけど、母親に感謝されている俺。
「あ、いえ!」
と言うのが精一杯。
「出ていけよ!もう!」
田代は無理やりに母親を追い出して真っ赤な顔して、咳払いをする。
「もう、バレてますから……先輩が林田先生好きだって」
「うわああああ!!」
小麦の言葉に田代はさらに真っ赤になりながら小麦の口を塞ごうとするが、ヒョイとかわされる。
「田代………」
アタフタする田代を見ると、耳まで真っ赤にしながら、
「そうだよ!俺はリンちゃんが好きだ!」
と俺にそう言った。
んん?いま、なんて?
好きだ?好きだ!?とおっしゃいましたか?
聞き間違いじゃ?
「えっ?もう1回言って?」
なんて言ってみると、
「ええっーーー!ちょ、リンちゃん!」
たじろぐ田代と、クスクス笑う小麦。
「天然」
小麦がボソッと呟いたのが聞こえた。
誰が天然だ!ガキめっ!
「だから、あの、………俺はリンちゃんが好きなんだ」
さっきよりは小さい声。でも、ハッキリと聞こえた。
「おれ………男だよ?」
真っ赤な顔の田代にそう返すと、
「り、リンちゃん……マジ天然?……知ってるよ、今更リンちゃんを女の子だと思ってましたとか言わないから」
田代は凄く真剣な目で俺を見ている。
なんか……言わなきゃ……
「付き合ってとか……言わないよ。リンちゃん困るでしょ?」
うっ!!なんか、気を使われている。
「それに気持ち悪いだろ?男に告白されてさ」
真剣な目はそのまま、田代は寂しそうな顔をした。
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