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ツイテルンデス
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「琳の夢の中にも入り込んで……悪さしたろーが!」
小麦は俺のシャツを掴み、ぐいっと襟元をずらす。
田代はずれたヶ所をガン見。な、なんか目がギラギラしてないか?
「このキスマークは俺じゃない。自分がつけた場所は覚えている」
えっ?ええっーーー!
きききき、キスマーク?ですと!!
「きす、キスマーク?えっ?」
テンパるおれ。
「琳は黙ってろ!ちゃんと説明するから」
な、なんか小麦に叱られた。くそう!
俺は大人しく話を聞く。ああ、聞いてやるさ!
「琳は夢でお前に襲われたと言った。確かに眠っている琳は誰かに触られてた。キスマークが肌に浮かんできて、琳がうなされはじめて、泣き出したんだよ。お前だろ!琳を襲ってキスマークつけたの」
「なに……いって……」
田代は困惑したような顔をしている。
まあ、そうだよな?そうなるよな?
生霊とか、夢とか………
「覚えてんだろ?それで抜いたんだから」
「あ、あれは夢だ………夢だった。」
田代は俺を見つめ、
「夢でリンちゃんを電話で呼びだした。鈴木先生の声色、俺上手いからさ……夢の中だから、なんでも思い通りになるって、夢の中でそう思って………学校にきたリンちゃんを部室で組み敷いた。……リンちゃん嫌がって泣いてて、それもそそったから、キスマークもそこにつけた。徳川のつけたキスマークの側にわざと……夢だろ?あれは?」
田代は俺と小麦を交互にみる。
田代が話す夢の話は俺が体験した話と同じ。
「アンタの生霊が琳を襲ったんだよ。」
田代は固まったまま、俺をみている。
「人は無意識に生霊飛ばすんだ。すごく強い思いを抱いている時に……その時は頭痛がくる。偏頭痛とか、事故で熱だしたとか思い込んでいるけど、違う。」
「確かに頭痛はいつも、リンちゃんを思う時にきてた」
田代は目を伏せる。
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