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ご。
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うわあーーー!!!!なんてこと考えているんだよおおお!!
なんか、なんか、発情期みたいじゃないか。
1人悶える俺。
そして、小麦の寝顔をみてたら、眠くなってきた。
横に寝かせて貰おう。
俺は直ぐに横になり、目を閉じた。
小麦に寄り添って寝ると凄く安心するんだ。
最近、気付いた。
なんだかんだ言っても小麦の隣は安心してしまう。
温かいし、…………凄く気持ちいい。
頭撫でてくれてる?
頭に手のひらの感触。
小麦………俺が寝付くまで頭撫で撫でとか、お腹辺りを軽くポンポンとか……子供を寝かしつけるような仕草してくるんだよな。
嫌いじゃないけど。
子供扱いされてるみたいなんだけど、嫌いじゃない。
今、まさに頭を撫でてくれている。
起きたのかな?
重い瞼を開けると、目の前に小麦の寝顔。
スースーと寝息が聞こえる。
あれ?
小麦寝てる?
じゃあ、頭撫でているの誰?
視線だけ動かして撫でている誰かを探す。
「クゥーン」
犬が鼻を鳴らす音。
あれ?影虎?
俺、熱ないのに…………パタパタと尻尾を振る影が視線の端に映る。
えっ?撫でているの影虎?
んな、馬鹿な?犬の足じゃないよ。
人の手………
白くて小麦くらいの手のひらが目の前に現れた。
はっ?
誰の手?
少し顔を動かすと、綺麗な金色の瞳と目が合ってしまった。
はいいい?
金色の瞳で、整った綺麗な顔が俺をみている。
いや、見下ろしている。
「夢だよ?琳……」
その綺麗な顔の人がそう言った。
夢?
ああ、そうか夢か………
手のひらは俺の頬に触れる。
「夢なの?」
一応確認してみた。
「私を覚えている?」
「えっ?」
質問したのに、質問されて、何を?と考えた。
「迎えに来るって言ったよね?」
「…………だれを?」
「君を……」
「なんで?」
「あの日、見たから………君が、見てしまったから」
「………何?」
何見たっけ?
そう考えていたら、わん!!!!と影虎が吠えた。
その瞬間、フワリと部屋の中に風がふいて、銀色の長い髪が流れた。
「………ほんと、邪魔するように躾てるんだね」
ボソッとそう聞こえて、銀色の長い髪のその人はすう~と消えた。
消えた……………
はあああ?消えたあ??
俺は勢い良く起き上がった。
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