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君に、恋をした 2
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君を一目見たあの日
僕は君を好きになった
初めはただ眺めているだけで
それだけで良かったんだ
いつからだろう
それだけじゃ足りない僕がいる
君はどんな声をしているのかな
君の性格は?好きなものは?
君を知りたい
君に会いたい
どうしようもなく君が好きなんだ
ありったけの想いをのせて
僕は歌う
この想いが届きますように
そう願いをこめて
ちょっとだけ切なさを感じ
僕は歌う
チクリと痛むこの切なさは
君を好きなシルシ
僕は紡ぐ
精一杯の言葉で
そう これは君に贈る¨こいのうた¨
君に初めて会ったあの日
君は僕を知ってくれた
僕はただ嬉しくて
会えただけで幸せだった
どうしてだろう
だんだんと欲深くなる僕がいる
僕を好きになってほしいんだ
ねぇ お願い
好きになって
僕を知って
好きになって
どうしようもなく君が欲しいんだ
たくさんの夢をのせて
僕は歌う
この夢が叶いますように
そう願いをこめて
少しだけ涙を流し
僕は歌う
溢れ出てくるこの涙は
君を好きなシルシ
僕は紡ぐ
精一杯の言葉で
そう これは君に贈る¨こいのうた¨
ありったけの想いをのせて
僕は歌う
この想いが届きますように
そう願いをこめて
ちょっとだけ切なさを感じ
僕は歌う
チクリと痛むこの切なさは
君を好きなシルシ
僕は紡ぐ
精一杯の言葉で
そう これは君に贈る¨こいのうた¨
それは、純情な想いを綴った、ラブソングだった。
「すげ…、なんかすっげぇ想いが伝わってくる」
映画の中の朔は、表面は俺様気質を装いイキがっている青年だが、内面はすごくロマンチックで純情な少年。
その純情な少年の心をヒロインに見抜かれ、ヒロインにますます惹かれていくんだ。
スゴイ。
映画の中の朔の想いが、つまってる。
「すげーね、奏。映画の中の朔の気持ちになって考えたんだよね?
そうだよなぁ~、やっぱりプロってすごい。その映画に合った歌詞をこうやって作れちゃうんだもん」
感動して奏を見ると、奏は曖昧な笑顔で俺を見ていた。
どこか気まずそうな、そしてどこか照れ臭そうな──そんな表情。
「奏?え、俺変なこと言った?」
「あ、いや、うん。…気に入ったか?」
「え?うんうん、すっげぇ気に入った!頑張って歌う!」
すると奏はいつもの笑顔になり、もう一度ピアノで曲を弾いて聴かせてくれた。
メロディを聴きながら、俺は再び歌詞に目を通す。
¨どうしようもなく君が好きなんだ¨
¨チクリと痛むこの切なさは君を好きなシルシ¨
¨僕を知って好きになって¨
散らばる、想い。
その想いが、俺自身にもリンクしていく。
奏が、好きで。
奏を想うと、切なくて。
奏に、好きになってほしくて。
奏へと視線を移す。
たとえ今はただの商品だとしても。
俺は、諦めない。
君がどうしようもなく、欲しいから。
だから俺は、この歌を──奏を想って歌おう。
¨僕は紡ぐ
精一杯の言葉で
そう これは君に贈るこいのうた¨
だったら。
俺は歌う
精一杯の声で
奏に贈る
¨こいのうた¨を──。
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