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半ば呆然としていると、奏は俺を見上げてへへって笑った。
「……っ!」
まるでイタズラが成功したみたいな無邪気な笑み。
そんな奏に心臓が跳ねる。
「気持ちよかったか?」
「…ハイ、そりゃもートテモ……」
うー、なんか悔しい。
「脱いじゃえば?ズボン」
脱げかけのズボンに手を伸ばしてくる奏の手を掴む。
そーはさせない!
「……奏も…ねっ!」
奏の肩をグイッて押した。
うわっと声をあげて、呆気なく後ろに倒れ込む奏の足から、手際よくズボンと下着を取り払う。
「次は、俺…ね?」
奏の顔を見て、ニッコリ微笑んで……奏のモノをきゅっと握った。
「んっ……」
奏は甘い息をもらしたあと、俺を見て困ったように笑った。
「…無理、しなくていいぞ?」
ん?
何を無理するのか分からずにいる俺の頬を、奏の指先が撫でた。
「その…、初めてだろ?男相手にすんの……。
無理してそこ触んなくても……んんぁっ…」
奏が何を言いたいのか理解した俺は、奏が言い終わる前に、手を動かして刺激を与えた。
そして、奏の唇をふさぎ、深い深いキスを送る。
ちゅくっと舌を吸って、唇を離した。
もー。
何言ってんだか、この人は。
「言ったでしょ?触らせてねって。
無理どころか、全部隅々までちゅーしたいぐらいだよ」
マジで。
すると奏は目をぱちくりさせて、かぁっと顔を赤くさせた。
「…っ、バカ…っ…」
そんな奏がかわいくて、俺はちゅ、ちゅ、と顔や鎖骨、胸、お腹、腰…とキスを落としていく。
そして、奏のモノにも。
「んっ…」
舌でぺロっと舐めてから、一気に全部を口に含んだ。
「あぁっ…んん…っ」
漏れる奏の甘い声に、思わず笑みがこぼれる。
舌でツーっとたどりながら上下に顔を揺らしたり、先をちゅうっと吸ったり、ぐるりと舌を這わせたり…と刺激を与えるたびに奏の腰が跳ねる。
「ふ…、ん…ぁっ…あ、つし…だ、めっ…」
「ん?」
「んっ…!…も…イく…っ…」
「ん」
イかせるために、舌で包むようにくわえて、さっきよりも強く吸い上げた。
「んっ、あ…っ…んんっ……あぁぁっ…!」
ピクンピクンって小刻みに震えながら、俺の口の中に奏のが広がる。
俺は迷うことなく、それをコクッっと飲み込んだ。
「…は、ん…」
息を荒くしてベッドに横たわる奏。
…いろっぽ…。
視線が合った奏は起き上がって、飲まなくても…なんてつぶやいたけど、俺はニッコリ笑って奏のほっぺにちゅっとキスをする。
すると奏は俺の頬を両手で包んで、唇にちゅっとキスをしてきた。
「篤…好き」
目じりを下げて笑いながらそう言う奏に、またしても俺の心臓が跳ねる。
「俺も、好き」
奏は嬉しそうに微笑んで、ちょっと待って、とベッドの側にあるチェストまで行き、そこからなにやらボトルを取り出した。
「それなに?」
「…ローション。俺、エッチすんの久しぶりだから…使おうと思って」
「久しぶり…って、あの人とは…」
ここにきて思い出したくない人物…梁瀬さんの顔が浮かんだ。
「してない。
したくなかったから、いつもそーなる前にはぐらかしてた」
「そう、なんだ」
「うん。
…お前以外に、触れてほしくないって、そう思ってたから…」
奏…そんな風に思ってくれてたんだ…。
梁瀬さんとはしていなかった事実と、奏の想いに…俺は嬉しさでいっぱいになる。
「奏…」
俺は奏の腕を引っ張り、胸に閉じ込めると、ぎゅうっと抱きしめた。
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