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羽瀬 京汰という男
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誰でも取っ付き易いわんこの様なオーラと
それとは対照的な低く艶やかな声色
淡い栗色のしたロングヘアーの上澄みだけを
ポニーテールにし、それを悠々となびかしながら歩く男の姿には誰もが目を奪われるだろう
その男の名は、羽瀬京汰
「朝陽と一緒の部屋が良かったなァ」
「そうだな」
新歓での部屋割りのクジ引きをさっさと終わらした京汰と朝陽は、血なまこになって生徒会のクジを引きにかかるクラスメイトを遠目に見ながら本当に遠い目をしていた
「よりにもよって…」
朝陽の心の声を京汰が代弁した
京汰でなくとも誰でも分かったであろう
そう、よりにもよって。なのだ
遠い目をしながら、朝陽は手の中にあるクジを睨みつける
そんか彼を見つめ、京汰はため息をついた
「俺は別に会長と同じでもかまわねぇけど?」
朝陽の手の中にあるクジ、ー"生徒会長"のクジを手に取り笑顔で言う京汰
一見、愛想の良い笑顔。
けれどただ友達に親切心で言っている様には見えずに朝陽は猜疑心が募るばかり
何か裏が有りそうで、だからこそわんこの様な取っ付き易さを強調したていを見せている。朝陽にはそう思えてならなかった
心に闇を抱えている。ー普通ならここでお節介を焼きそうなものなのだが…
「生憎、俺は出来た人間ではなくてな」
京汰に、そうとだけ伝えて生徒会長のクジを奪い返し朝陽は教室から姿を消した
彼の後ろ姿を見ながら
「…面白くなりそうだッ」
京汰はほくそ笑んだ。
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