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酒の飲み過ぎはよくない!
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「んっ…。」
身体が重いというか怠い。
薄らっと幸希は目を開けた。
(うちの天井…?)
真っ白な天井が一気に現実へ戻していく。
(ヤバい!またやっちまったか!?)
幸希は急いで上半身を起こし、自分の横を見た。
自分ちにはない広いベッドの横にはよく筋肉のついた広い背中が幸希の方を向いてた。
(また…やっちまったか…)
頭を抱え、幸希は昨日の事を思い出そうとした。
(確か仕事終わって、新しく出来てた居酒屋に入ったんだっけ…)
「う〜ん。」
隣の人が寝返りを打ちそうになったので、幸希は急いでベッドから抜け出し、忍び足で服を掴んだ。
「ふぃっー。」
男を置いて部屋を出た時、ようやく息をつけた。
幸希は自分の財布から1万円札を抜き取り、そっと扉の下から紙幣を入れた。
(なにやってんだか…)
手を引っ込めようとした時、数字の羅列が見えた。
(これのせいでヤケ酒しちゃったんだ)
「…でも消えかけちゃってる。」
幸希は再び深いため息をついて、手の平をみた。
バリバリと頭を描いて、幸希は赤い絨毯が敷き詰められた廊下を歩き出した。
(今日は第二土曜日だったんだな…)
今日が休みだったから、昨日はきっと浴びるほど呑んだんだろう。頭が痛かった。
外は太陽の光が眩しかったが、幸希の身体と服はフニャフニャになっていた。
着ていた濃紺のニットに鼻を当て嗅ぐと煙草の臭いと酒の臭いが染み付いていた。
(あっ…)
無意識にいつもの帰り道を歩いていたらしく、あのコンビニが見えた。
(そういえば腹減ったな…)
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