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真面目な社員たち
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「おばけ屋敷とかあるよ、ユキちゃん!」
「俺はこのメイド喫茶に行きたい。」
「ウェディングドレスの発表会とか素敵ぃ〜〜☆」
「あっ!雨宮さん、たこ焼きありますよ!」
「だぁ〜!もう一気に喋るな!」
縋るみんなを振り払うよいに幸希は腕を回した。
「もう自由行動にしましょう。」
金田が幸希の右腕を掴んだ。
「じゃあ、私は雨宮さんとまわる!」
今度は竹下が幸希の左腕を掴んだ。
「じゃあ、俺は帰る。」
石渡が嬉々として手を挙げた。
「駄目です!とりあえず石渡さんは俺と今日、招待してくれた先生に挨拶に行かなきゃ。総務主任!」
木下を探すとぼゃーと女子大学生に鼻の下を伸ばしていた。
「木下総務主任!」
「あっ…はいはい。」
木下はハッとして、幸希の側に来た。
「新緑祭に招待してくれたの誰だ?」
木下はほゃーとしたかと思うと眉間にシワを寄せ、腕を組んだ。
「確か〜ここの学生さんだと思うけどな〜。チラシくれたの。」
(…えっ?)
「はっ?でも営業部長が仕事に繋がるから行って来いっていってたから、学生じゃないだろう?」
石渡が怒ったように木下に詰め寄った。
「いや….俺もなんで絶対行けっていわれたのか、不思議だったんですよ。チラシくれたのほ学生だったし…。」
「ユキ、足が痛い〜〜!」
みんなのイライラがピークに達し、幸希は困り果ててしまった。
(俺の休みが…)
「あっ!電気屋さんじゃん!」
聞き覚えのある元気な声に幸希は振り返った。
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