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なんでこんな話をしなきゃいけないんだ。。
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他人とセックスの話はしない。
特に俺は中々普通の人とは気軽に猥談も出来ないし、毎回相手も違うので、同じ仲間でも呆れられることがある。
だからこういう話は相手にひいて欲しい時に話すようにしている。
「チ…チ…。」
幸希は恥ずかしくなってうつむいた。
「??」
首を傾げて勝谷が顔を寄せてくるのがわかる。
(いえばきっと俺のことなんか気持ち悪いって思うかも…)
心のどこかにそんな気持ちがある。
「雨宮さん?」
幸希は意を決して、顔を上げ、勝谷の目を見た。
「男のソレだよ!ソレをしゃぶれっていわれて、顔を掴まれたの!!お前も女にやったもらったことあるだろう!?」
幸希は勝谷の股間を指差しながら、顔が熱くなるのを感じながら、声を上げた。
勝谷は再び幸希の頬に手を当て、耳元に顔を寄せた。
「俺、女にやってもらったことないんだ。雨宮さん、してくれる?」
まさかの返し…
幸希は完全に固まってしまった。
勝谷はふふふっと笑って、幸希の口の端を指でなぞった。
「嘘ですよ。」
「で、ですよね。貴方様なら女の子にお願いすれば、いつでもどこでもやってくれますよ。」
「それって気持ちいいの?」
「…まぁ、上手い人なら。」
(なんて会話だ…)
幸希は頭を抱えたい気分だった。
「じゃあ、この傷が治ったらやってもらおうかな〜?」
勝谷は幸希の口の傷をなぞりながら軽い感じでいってきた。
「…いや…だから俺は女じゃないから…つっ!」
勝谷の指が幸希の首へ流れていった。
「ここ、痣がありますよ。」
「あぁ…ちょっと首を絞められたから…。」
傷を当てられると自分のした無茶を思い知らせた。
「へぇっ…。」
勝谷は無表情で痣に消毒液を塗った。
「脱いで下さい。」
「…はい?」
「この調子でしたら、自分がどこに傷があるかもちゃんと確かめていないんでしょう?きちんと治療しないと病院に行って、説明する羽目になりますよ!」
勝谷の勢いに幸希は口を噤んだ。
「一応、背中には傷は…あっ、引っかき傷はありますね。」
「痛っ!」
消毒液が背中にしみる。
「軟膏も塗っときます。」
勝谷の指が背中に滑った。
「前も見せて下さい。」
幸希は一度深呼吸して、勝谷に振り返った。
勝谷はサラリと黒髪を揺らして、じっくりと幸希の身体を見た。
「触っても?」
長い睫毛が揺れて、幸希を見上げた。
「早くして。」
幸希は膨れっ面で顔を背けた。
勝谷は幸希の鎖骨から指を当てていった。
「痛いとこあったらいってください。」
「…はい。」
ゆっくりと滑らかな掌が胸へと降りてくる。
「身体、綺麗ですね。ちゃんと鍛えてる。」
「当たり前だ。身体が資本の仕事だから。んっ…。」
乳首を触られた時、びりっとした痛みが走った。
「痛い?」
「うん…多分、噛まれたから…。」
(何度目の恥ずかしい告白なんだよ…)
穴があったら入りたい気分で、ちらりと勝谷を見ると彼は思い詰めたような目をしていた。
(こんな奴…呆れちゃうよな…)
幸希は複雑な自分の気持ちに押し潰されそうだった。
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