アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
屋上の告白
-
「終わったあ〜。お昼だぁ〜。」
長ーい授業も、残りわずか。
「ルイ、飯食おうぜ。」
「えっ///、いいよ?」
朝の事もあって、神楽の顔を見るとドキドキ
するし、顔が真っ赤になる。
「おお〜、朝の百合っぷるじゃん」
「二人が、ツーショット」
女子も、男子も騒いでいる。
そんな事もお構いなしに、神楽は僕のお弁当
を指さして、
「これ、うまそう。ちょーだい」
萌えるらしい、上目遣いでおねだりする
神楽。
(いや、可愛いよ。可愛いけど、さぁみんな
みてるし)
「いいよ。あげる」
お弁当を神楽に差し出す。
「えっ、俺ルイに食べさせて貰いたい」
ニコニコしながら、だだをこねる。
「あーん❤️」
と、口を開けている。
「ルイ、早く〜。」
ええい❗️
むぎゅ
僕は、欲しいと言っていた卵焼きを
神楽の口に入れてあげた。
「うーん。やっぱりルイの卵焼きサイコ〜」
うん。僕、偉い。
「美味しい?」
「うん。」
満足そうに微笑む。
「だから…ご褒美あげる。」
「えっ?聞こえな…んんっ、ンァ、ふぅんん」
「キャー⁈」
女子たちの悲鳴があがる。
神楽の顔を除き込んだら唇に柔らかい感触が
した。数秒もしないうちに、それが神楽の唇
だと分かった。
「ちょ、神楽ぁ〜、んむぅ、んあ、んんっ」
はぁ⁈
やめろと言ってるのに、舌を入れてきた。
ヤバイ、息が続かないし、恥ずかしいし。
僕は必死になって、神楽の胸板を押す。
クチュクチュ、といやらしい音が教室に響く
「ふんん、あっ、やめ、んん、て」
「…ふふ♪ご馳走様❤️」
妖しく笑う神楽を、僕は呆然と見ていた。
僕の口からは、飲み切れなかった涎が
出ていて、神楽がそれを指で拭ってペロッと
舐めた。
「俺、生ちゅー…初めて見た。」
「でも、この二人なら何か萌えるよね。」
「Dkiss❤️とか、ヤバ‼︎」
僕は、ただ呆然と神楽を見ているしかなかった。初めての感覚に、身体に力が入らない。
でも、あんまり…嫌じゃなかった。
(まさか…僕自身、男を好きだったりして)
そんな事が、ふと頭をよぎった。
放課後、僕は帰宅部。
この高校は、サッカーが有名な高校で、
とにかく、部活に力を入れている。
鞄を持って下駄箱に行った。
ーカサッ
「ん?、何か落ちた。」
下駄箱から靴を出すと、ピンク色の紙が落ちた。開いてみると…
一ノ瀬ルイさんへ
今日の放課後、屋上に来てください。
待ってます。
と、書いてあった。
しかも、肝心な名前が書いてなかった。
「まぁ、いっか。何か僕に用があって
呼んでるのかも…」
僕は、靴を下駄箱に戻して、屋上に向かった。
トントン、リズムよく階段を上って、重たいドアを開けてみると…ギィーと古い音がしてドアが開く。
屋上は、眺めが最高で夕焼けの空が、とっても綺麗だ。身体を吹き抜ける風が心地よい。
僕は、ぐーっと伸びをした。
今日は、本当に大変な一日だった。
親友との関係の事でからかわれたり、
その、恋人同士がするような事とか、きっ、kiss…されたりとか。
言うのは、恥ずかしいがファーストkiss
だった…///
「あー❗️」
髪の毛をくしゃくしゃしていると、
「あの…」
「えっ?」
そこには、可愛いらしいツインテールの女の子がいた。
「僕に、何か用かな?」
「わっ、私ルイさんの事が…好き、なんです///」
その女の子は、顔を赤くして僕に告白してきた。
「えっ、あの…僕の事⁇」
「はい!私、彼方舞美って言います。
ルイさんと同んなじ1年生です。」
「どうして、僕の事なんか?」
不思議になって、聞いて見た。
すると舞美ちゃんは、
「私が入学してすぐの時、生徒手帳を落としちゃって、探している時ルイさんが私に
『あっ、これ…貴女のですか?』
って言って私にくれて、その時から廊下で
すれ違ったりしたら、ドキドキしてあー、
恋したのかも…って」
「あー❗️、思いだした。」
「ほんとですか?」
告白の事なんか忘れて舞美ちゃんと、ずっと
お喋りしていた。
「ありがとうございます。私嬉しかったです」
舞美ちゃんは、屋上を出ていった。
「楽しかったなぁ…」
「ルイ…」
「⁇…神楽、どうしたの」
「さっきの告白、OKしたの?」
「きっ、聞いてたの?」
ードンッ
僕は近くの壁に強く押し付けられる。
「んっ、どうしたの?神楽」
神楽は、僕を壁と腕で出られなくした。
「神楽?」
「俺は、さっきの告白OKしたのかって聞いたんだけど?」
顔が近い。
「どうして?」
「俺、ルイの事…好きだから気になっただけ」
少し顔を背ける神楽。
覗いてみると…
「今は見るな!」
っと言われ目を神楽の手で隠された。
でも、さっきチラッと見えた。
神楽の顔はすごく真っ赤だった。
「ふっ、ごめんね。意地悪して、大丈夫返事断ったから。」
驚いたのか、目を見開いていた。
「断ったのか…?」
「うん」
「よかったぁ〜、また告白されたら絶対断れよ。約束だからな。」
ーぷちゅ
神楽は、僕の頬にキスを落とした。
「なぁっ///」
「何か、ありがと」
(神楽が、照れてる〜)
「帰ろっか、ルイ」
「うん、お腹空いた。どっかよろー。」
「そうだな。」
僕らは、夕焼けに染まる屋上を出た。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 48