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月日~その傷、抉ってほしいんでしょ?
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〈side月島〉
今、僕は病院にいる。正確には日向もだけれど、この真夜中の緊急手術室前には居ない。
僕だけ・・・廊下の両サイドに備え付けられたベンチに腰掛けて日向の傷口を思い出していた・・・。
―遡ること数時間前
「日向、大丈夫?」
日向の足には転んでできた割と大きめな傷。その傷口から見える肉。とめどなく溢れる血に何故か・・・魅了させられた。
「・・・ってぇ」
少し涙目なのも、そそられる。が、手当てをしてあげなくてはいけない。いくら僕が見ていたくてもまた一緒にバレーをプレーできなくなるのは嫌だった。
「日向おいで。手当てするから」
「・・・痛くしない?」
「うん、しないよ」
しない、はずだった。
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