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月日~その傷抉ってほしいんでしょ?4
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〈side日向〉
月島に簡易治療、というか応急処置をしてもらった。まだいたいけどさっきより大分楽になった気がする。
「歩けそう?」
月島が手をさしのべてくれたので素直に甘える。
「うん、大丈夫そう!さっきより痛くないよ。」
月島はなんか…存在自体が一個のおっきい魔法みたいで…
「…月島ってやっぱすげぇな…」
「ん?なんか言った?」
「へ?!別になんでもないよ?」
ヤバかった…聞かれてたら完璧アウトだった…
「へぇ…。やっぱり僕って凄さがないんだねぇ?」
…ぜってー聞こえてたな。ニヤニヤしてるし!
「…凄いよ。月島はおれがないもん、全部持ってる」
それが内心。おれの思考を余さず言った真実。
「…日向、一つイイ事教えてあげる」
言った途端、突然月島が耳元で囁いた。
「僕、日向が痛がってる姿とか怖がってるの見るとさ、すっごい興奮する」
「…」
暴露されたのってドSな月島ならふつうじゃないの?
「…うん、知ってた」
「ふーん?…じゃ、何したいか分かるよね」
イヤな予感。さっき貼ったばかりの絆創膏にかけられた手。顔から血の気が引いていくのを感じた。
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