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シュガーレイン~月山
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「た…試した?」
驚いて聞くとツッキーは頷いて話し始めた。
「山口さ…いつも近付いてくるから、僕のこと好きなのかなって思ってて」
かなりの大胆発言。気を紛らわせるために持ってきたジュースを啜る。
「でも、嘘言ったときなんも言わなかったから気のせいかなと思った」
「そんなことないよ!」
身を乗り出した全力の否定に驚いたのかツッキーは目を大きく開いていた。
しかしそれも一瞬で、すっといつもの無表情に近い顔になった。
「…だよね。じゃないと午後の授業サボんないデショ」
「うん…」
ごもっともな意見なんだけど…
「それに」
「ん?」
今度はツッキーが身を乗り出し、伸ばした手で目の下をつい、と撫でた。
「泣いたんデショ。目、真っ赤」
「っ?!」
慌てて目元を触ると若干腫れていた。
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