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ポイズンアップル 澤菅~澪様リクエスト
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「おじゃまします」
「はい、ゆっくりしていってね」
スガの母親はどこかぎこちない俺の挨拶にも優しい笑顔で迎えてくれた。
「…で、どうしたの?急に来るとか」
スガは俺の突然の訪問の意味が理解できず、首を傾げては問うてくる。
「だ、だから…あの手紙、の…最後の文…」
そう言うと、なにやら形容し難い表情で「ん?!」と言った。
「ちょ、手紙見せて!」
あまりに慌てているのでこっちも急いで差し出す。
スガはそれを開封してじぃっと見つめたかと思うとみるみるうちに真っ赤になっていく。
「スガ…?」
「…ごめん、渡す手紙を間違った」
スガはボソボソ言って真っ赤な顔を背けてしまった。
「なぁ、スガ。」
声を掛けると肩をびくりと震わせ涙目で俺を見た。
「きもかったでしょ?伝える気なんてなかったのに…」
スガも、同じ気持ちだったのだろうか?
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