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牢獄監禁~日影
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「なぁ最高監視指令官さんよ、身体検査ってのはこんなに長いもんなのか?」
朝、早くに叩き起こされたかと思えばいきなり裸にされて早3時間。食事も取れずひたすら身体検査を受けている。あいも変わらぬオレンジは一言ふむ、と呟き、さらさらと書類に何かを書き込んでいる。この国の公用語である日本語、英語ならペンの動きだけで解読できるが全く出来ない。この国の文字でないのは確かだ。
「まだ終わんねぇの」
「…あぁ、あと5時間はかかるな」
心底面倒くさそうに顔を上げて一応答えてはくれる。
多分根は優しい奴なんだろうな、とは思うものの苦手なのに変わりない。
「はぁー…」
不意に出たため息に一瞥くれオレンジは言った。
「…ため息一回すると幸せ一つ逃げるらしいぞ」
意外と可愛いこと言うもんで俺は驚いてオレンジを見た。
オレンジは俺の視線に気付いて頬を赤らめた後そっぽ向きながら小さく「再開するぞ」と言った。
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