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牢獄監禁~日影
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「おい、No.09」
「?…はい」
俺はオレンジの何時になく真剣な面持ちに若干の違和感と不信感を抱きながらも冷たい床から立ち上がった。
いつもの受刑者及び重要監視対象用の大きい通路ではない、多分貴族・特別官僚格の専用通路だ。とはいえ、一応は刑務所ということか。通路には一定間空けて蝋燭が並べられてあるだけで飾り気は一切無く、時折手足の枷をチラチラなめるだけであった。
歩き始めておよそ10分、ようやく最奥に、つまりはオレンジの個人部屋に着いた訳だ。
オレンジはやたらに大きい門のような入り口に全く似合わないカードキーを当てた。
ピ、と軽い音の後に腹の底に響く低くて大きい音を立て扉は開いた。
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