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言葉
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「なんだよまさき。お前はそっちなのかよ。」
「違うくていきなり殴るのは兄さんが悪いよ!」
「そぉ...」
兄さんは柚姫を睨んでいる。
「じゃあ、お前は俺より柚姫が好きなんだな。...いらねぇよ。」
「へ?」
「もうお前なんていらねぇよ」
っっっっ!!!!!!!
そう言うと兄さんは教室をでて屋上にあがっていった。
この時すでに気づいていればよかった。
柚姫が怪しく笑っていたことに。
悲しかった。
そして悲しい思いをしていたらもう時計は6時を指していた。
兄さんが迎えにくる時刻だった。
でも兄さんは何分待ってもこなかった。
「なんで......僕はどうしたらいいのさ...」
涙が止まらなかった。
でも家に帰ればまた地下室でいつも通り兄さんが僕に手を出してくるって心のどこがかで信じて僕は歩いて家に帰った。
「ただいま...」
いつもだったらこのまま兄さんが居間にいて地下室につれていく。
僕は少しの期待をしながら居間にむかった。
だが兄さんは何も話してこなかった。
「兄さん...地下室いか...ないのっ?...」
きくのが怖かった。今にも消えそうな声で兄さんに言った。目があう。
でもはなたれた言葉はのぞんだ言葉じゃなかった。
「今日から地下室で変なことすんのはやめよう。気持ちが悪い。あと、俺のこと兄さんって呼ぶな。それと、明日から学校でも話しかけないで。一緒に登校もしないから。
んじゃあ、俺寝るおやすみ。」
兄さんは居間から出て行った。
「嘘だって言ってよぉっ....に...さん....」
ひたすら泣いた。兄さんにも聞こえていたと思う。けど、気にしない。
ただ、すごく泣きたい気分だった。
これからは独り。
最悪な日。
なんだか今日1日が1年のよーに長く感じた。
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