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帰り
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もう辺りは暗くなっていた。
僕は今日春斗と帰ることにした。
でもその前に、今日ボーっとしていて、調理実習のときに包丁で指を切ってしまったらしい。
だから保険室にいくことにした。
「春斗ー、校門でまっててー。」
「あーい!暗いから階段とか気をつけろよー!」
うんとてきとーに返事をしながら僕は保険室にむかった。
扉に手をかけた瞬間何か変な声が聞こえた。
「んあっ!そこぉ!そこぉ!いいのぉ!んっ...はあっ...はひっ!...んっあん...もっとぉ...もっと突いてぇ.....」
!?
それはたしかに喘ぎ声だった。
この声はたぶん男だった。
僕はそれでも扉を開けようとした。
だがこれから聞こえるその人が呼んだ名前で入るのを拒んだ。
「いいよぉ!そこぉっ!んはあっ!やっん....
ふかぁ...い...んっ!...すきぃ...好きだよぉ...
あきらぁっ...」
!?!?!?!?!?!?!?
その人はたしかに兄の名前を言った。
でも僕は違うあきらさんだよねと自分に言い聞かせながら呼吸を落ち着かせる。
が
「委員長...。しめすぎ。もっと力抜いて」
それは完全に兄の声だった。
僕は目の前が真っ暗になった。
ただ涙だけが流れている。
そっか、兄さんは僕なんていらないんだ。
そう考えると涙が止まらなかった。
僕は泣き中さながら校門にむかった。
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