アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
一日目
-
「おはようまさき。」
「おはよう柚姫。」
玄関を開けると柚姫がいつもの笑顔で待っていた。
僕が靴をはいて家を出ると、柚姫は腕を差し出してきた。
意味がわからなくて柚姫を見つめた。
「腕、組まないの?」
「!!く、組むよ!」
僕は一目など気にしていなかった。
もう柚姫に虜だった。
柚姫なら僕を最後まで愛してくれる。裏切らない。
そんなとき学校に行く途中の十字路で見覚えのある人が恋人繋ぎをして登校しているのが見えた。
それは、どっからどう見ても、あきらだった。
心臓のあたりが急に痛くなったと同時に僕の目の前は真っ暗になった。
「まだ見なくていい。傷つかなくていい。これから僕におぼれれば問題ない。
全ては慣れが大事だよ。
大丈夫だから
涙を止めて」
目の前が真っ暗になった理由は柚姫が僕の目を覆ったからであった。
それと柚姫に言われて自分が泣いていると気づいた。
心臓が痛い。
柚姫。柚姫。柚姫なら。
ぎゅっ
「柚姫なら優しく抱きしめてくれるよね?...」
「ああ、おいで。」
「んっ...」
一日目めからこんなんだが僕は柚姫がいれば大丈夫。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
50 / 208