アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
欲しいもの
-
朝、目が覚めると僕はベッドにいた。
たぶん、兄さんが運んでくれたんだと思う。
昨日...
「〜〜〜っ!」
考えると顔が熱くなった。
僕はまたしてしまった。
柚姫が好きなのに。
違う。
柚姫を好きになろうとしてるのに。
僕は2階から1階におりることにした。
おりたとき、地下室の入り口が見えた。
監禁されたい。兄さんだけに。
それだけが頭の中をもわもわもわもわ。
僕は大きく深呼吸をして居間の扉を開けることにした。
ガラッ
「おはよう。」
「お、おは...よう...」
兄さんはいつも通りだった。
僕も勘違いしてはいけない。
兄さんは赤月さんのことが好き。
僕は柚姫が好き。
本当のことなんて考えなくていい。
「俺先学校行くわ。」
「え、うんっ!」
よかった。兄さんがいると変なことばっか考えてしまう。
なのに、
「まさき、これだけ覚えとけ。俺が好きなのはお前だ。嫌いになることなんてねーから。兄弟に戻る気もねーから。じゃ、いくわ。」
「っっっっっ!!!」
やめて。そんなこと言わないでよ。
また欲しくなるじゃんか。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
74 / 208