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待ち伏せ
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「さよならー。」
学校が終わってもまだ不安だった。
僕は委員会の仕事があるため兄さんには先に家に帰ってもらった。
「じゃあ、体育祭の準備を担当する委員会はこれで終わりでーす。」
「おつかれさまでしたー!」
やっと仕事が終った。
僕は一人と言うことが怖くて、2階から玄関まで全速力で走った。
玄関までいくと見覚えのある子が2年の靴箱にいた。
「あ、先輩。お疲れ様です。待ってたんですよ?」
「え?」
昨日僕に告白してきた高原杏音だった。
僕は杏音が怖く見えた。
「手紙。...写真、どうでした?よく撮れてるでしょう?」
「え?...もしかして...」
「そう私ですよ。」
僕はいますぐそこから逃げたかった。
だけど、杏音が怖くて怖くて足が動かなかった。
兄さん。
助けて。
「バラされたくなければ、私についてきてください。」
僕はバラされてもよかった。
でも兄さんに迷惑かけたくない。
だから杏音についていくことにした。
それが間違いだったんだ。
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