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ご褒美
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「おつかれ」
「うう...ありがと...」
僕は結局徒競走でビリになってしまった。
柚姫が僕の頬にお茶をあてた。
疲れた所為か、やけに冷たく感じた。
(せっかく、兄さんからお守りもらったのに...)
「まさき、お疲れ様。」
「兄さん...ごめんね...ビリで...」
そう言うと僕は下を向いた。
自分が情けなくて、涙がでる。
涙目になって俯いていると、兄さんが僕の顔をつかんで、上をむかせた。
「よく頑張ったね。ご褒美」
ちゅっと言う小さいリップ音がなった。
一瞬何がなんだかわからなくなった。
数秒たって、兄さんにキスされたことに気がつく。
顔が赤くなる。
「うーっ...また皆の前でぇ...覚えとけよぉっ...」
「涙目で言われても怖くないよ」
やっぱ兄さんには叶わないや。
ありがと。好き。
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