アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
意外と近くに出会いはある
-
「じゃあな、秋人」
「おう!」
雲行きが怪しくなってきたから
俺達はあの後すぐ帰ることにした。
新に呼び出されて、
好きな奴が居るとカミングアウトされ
内心結構びっくりした。
別に、男が好きな事が悪りいとか
そんな事は全然思わねえけど
「あの新に好きな人ねー」
ちょっと、興味ある。
「やべ、夕食の材料買わねえと」
ふと思い出し、帰る足を止め
来た道を戻った
俺の家は両親共働きで
妹が一人、弟が一人いる。
親父もお袋もほとんど家に居ない分
家事全般を俺が担当している。
そんな環境の中、気晴らしに
中学では新と連んでよく喧嘩してたな。
喧嘩するとスッキリしたし・・・
その名残あって今も高校じゃ喧嘩三昧。
「俺もちゃんとしねえとなー」
ほんと、新に比べたら俺の方が
もっと人間らしくならねえと。
そんな事を考えながら
近くのスーパーに入ろうとした時
何やらスーパーとビルの間から
騒がしい物音がした。
「なんだ?・・・」
覗いて見ると
柄の悪そうな3人の男に囲まれる
1人の地味そうな男
よく見ると、地味男の着ていた服は
新と同じとこの制服だった
「3対1でカツアゲね。」
いい歳こいてくだらねえ事してんな
「か、返してっ」
「なんだよお前結構持ってんじゃん」
「なあ、これ俺達が貰っていいよな?」
「いいわけ・・・ないだろ」
「あ?なに!?聞こえないー」
「ひっ・・・す、すみませ」
1人の男が地味男の胸倉を掴む
ほんと、見てらんねえな。
俺は怯える地味男を掴むその男の腕に手をかけた
「ああ?誰だよてめえ」
このままほっとくのもあれだし
こいつ泣きそうだし
「手、離してやれよ」
まぁ3人くらいなら
どうってことねえか。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
43 / 617