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王道で進めば問題ない はず。
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「はぁ・・・・」
今日最後の6限目の授業は
文化祭の計画を立てるLH。
色んな候補が上がる中、
俺は今朝の事で頭がいっぱいだった。
「はぁあああ。」
さっきから、ため息しか出ない。
やたらとイベント事に盛り上がる女子の声が
余計に頭にキンキン響く。
「どうしたんだよ。
さっきからため息ばっかつきやがって」
隣の席のダチにそう言われて
俺はパッと姿勢を正した
「いや、なんかさ。
女子ってすげーよな。」
「は?」
俺の言った事に、ダチは頭にハテナを浮かべた
「好きな奴の為に自分磨いて
相手の理想に合わせようと必死になるじゃん?
なんつーか。努力家だよな。」
ぽけーっ と、文化祭の話に盛り上がって
いつもよりキラキラした女子を見て
俺はそんな事を言ってしまった
「なんだよ。お前好きな奴でもいんの?」
「はっ!?」
そして、ダチのその言葉に体が反応して
勢い良く立ち上がってしまった
クラス中の目が俺に向けられる
「おっ、渋谷!何か他にやりたいものあるのか?」
先生に当てられてしまった。
「え、や、えーと・・・」
やばい。全然話し聞いてなかった
文化祭の話だよな?
文化祭、文化祭と言えば・・・
「き、喫茶店・・・とか?」
ポロリとそう言うと、
クラス中から 普通過ぎやら
面白味が無いやらボロカス言われた
「や!だから!普通の喫茶店じゃなくてさ!
もっとなんかアレンジ加えてさ!」
必死にそう提案すると
一人の女子が口を開く
「メイド喫茶とか?」
「そ、そうそう!なんつーか
今までに無い喫茶店とかしてみようぜ!」
もう、その言葉に乗っかるしかなかった
「いいねそれ!どんなのする?」
「あたし猫耳したい!」
「俺達どうなんだよ!女子だけじゃねえんだぞ!」
わーわーと、男子と女子が言い争いを始めてしまう。
「・・・あの・・・もう座ってもいいっすか?」
何とか話がまとまって、
明日から文化祭に向けて本格的に準備が始まる。
「し、渋谷君」
また大きくため息をついていると、
大崎が声を掛けてきた
「そろそろ生徒会室行かないと」
あ、やべぇ忘れてた。
「そうだな。じゃあ行くか」
大崎に言われ、俺は席を立ち
二人で生徒会室に向かった
「失礼します」
ガラリと扉を開けると、
あの部長さんと会長と眼鏡が居た
「やっと揃いましたね!」
俺と大崎を 待ってましたぁ!と言うように、
部長さんは大きく両手を広げた
「では早速!今から役決めを行います!」
大きな声でそう言って部長さんは
ドーン とデカイ箱を出してきた
箱からは長さの異なる糸が4本出ていて
何やらくじ引きで決めるようだ。
「ささ、どなたからでも引いて下さい!」
にこにこと、笑いながら部長さんは箱を叩いた
「役は何があんだよ」
そんな部長さんに向かって
不機嫌そうに眼鏡は言った
「ふふっ、それは内緒です❤︎
少なくとも、王子役は入ってますよ❤︎」
王子 という単語が出た瞬間に
その場がピリリとした。
それは言うまでもなく、眼鏡と会長から感じたものだ。
「じゃ、新が最初に引いて?」
「ふぇ?」
え、なんで俺から・・・・
「・・・・」
眼鏡も、何早く引けみたいな
目ぇしてんだよ!!
「っ、・・・」
二人の威圧に押され、
俺は震える手で、1番手前の糸を掴んだ
「じゃ、引きます・・・」
さん、にー、いちっ!
勢いよく糸を引くと
糸の先に繋がれた小さな紙が出てきた
「さぁ、書記君は何役かなぁ?」
そっと、書かれている文字に目をやる
「・・・・・・・え」
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