アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
上手に出来たら
-
頭の中が真っ白になりそうになる。体の中が疼いて力が入らない。
吐く息が熱い気がする。一体何が起こったのか。
答えは水田くんを見れば分かった。
「月島先輩……っ……どうしたんですかぁ?」
彼の様子もどこかおかしく、息使いも荒い。
頬は赤らみ、トロンとした瞳が向けられている。
「は、は……っ……」
床に落ちたティーカップの中に、薬が入っていた事を悟った時には遅く、効き目が完全に表れてしまっている状態で彼と二人きり。
「先輩……汗すごいですよ」
「っ、」
それは水田くんも同じだ。
頬に触れた彼の手は熱く、僕と同じ症状が出ているところを見ると恐らく彼自身も薬を飲んだんだろう。
「…触ら……ないで」
まずい。頭の中がどうにかなりそうだ。
体中が熱くて、どこか寂しくて、誰かに触ってほしくてたまらなくなってる。
「先輩の嘘つき……触ってほしいって顔に書いてますよ」
「違う……‼︎」
「違わないくせに」
ニタリと笑みをこぼす水田くんは、自身の唇を舐めた。
尚もシーツを握る事しかできない中、覆い被さってきた彼は僕の手首に黒いゴム状の手枷を付けながら、耳元で囁く。
「さすがに、先輩のこんな顔……あの人は見た事ないですよね」
「…ぅ…っ……」
「ふふ……本当に耳が弱いんですね」
カプっと耳を舐められる。吸い付いてくる音と温かい舌が奥まで入ってきてゾクゾクと体が震える。
抵抗しようと水田くんを突き放そうとするが、首輪に繋がる鎖を引っ張られ彼の胸に倒れ込んでしまった。
互いの熱い体が密着して、触れたところからジリジリと欲が湧き上がる。
「は、なして…っこんな……」
「離しても良いですけど…どうするんですか?」
「…はぁっ……は、僕は……」
「先輩のココ……ズボンの上からでも分かるくらい硬くしてますよ」
指先でツーっとなぞられ、変な声が出る。
しがみつくとまた耳元で彼は囁く。
「ボク……先輩にヒドイ事したくないなぁ……」
「はぁ、はあっ……ぁ」
「だってそんな事したら先輩泣いちゃうもん」
「やめ……っ、離し……」
「だから……ボクからはしません」
頭の中が溶ける。目の前がくらむ。
聞いちゃダメだと分かっていても、嫌でも耳に入ってくる。
熱い……熱い……熱い…………
「っいや、だ……」
こんなの本当の気持ちじゃない。
「……ちがう…」
絶対にそれだけは口にしちゃダメだ。
「ひの……っ……ひ、の……」
日野にしか言わない言葉。日野だから言える言葉。
今日触られた場所が、よく覚えてる。
それが全て消されてしまう。言ってしまえば僕はもう日野のところには戻れない。
「ひどい人ですね。ボクの前でその名前を呼ぶなんて」
「……っ」
僕は、心までも売りたくはない。
「先輩…見て下さい。ボクも、もうこんなになっちゃってるんです」
後頭部を掴まれ、下肢に押し付けられる。
芯を持つものが顔に当たり、そのにおいを嗅ぐだけでめまいがする。
「……はぁ、はっ、は……う」
「ちゃんとおねだりできますよね?」
「はっ……は……」
猫でもあやしてるかのような手つきで僕の髪を撫でる水田くんはそのまま片方の手でズボンのファスナーを下げる。
目の前に反り立つものにまた顔を押し付けられる。
においが濃くなり頭がクラクラする。体の疼きも酷くなってる。
自分で自慰をしたくても、手枷があるせいで出来ない。
触りたい……触りたい…………
もう…………触ってほしい。
「……上手に出来たら…いっぱいしてあげますよ」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
583 / 617