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始まりの合図はどこに?
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今日は高校2年生初の登校日。まぁ言えば始業式だな。
ここの学校は特殊でお金持ちばっかが来る全寮制で小学校からエレベーター式の男子校 (この前王道学園と弟が呟いてた) だから生徒会がとにかく凄い。生徒会のメンバーは全員イケメンでどっかの御曹司だったり、芸能人の息子だったりする。
「.......ぃ、おい!起きないとヤバいやろ!今日は始業式だから食堂が混m (バフッ 」
「起きとるわボケ。それよりもお前まだ用意してないだろ。俺よりも時間かかるやつがまだ寝間着とかダメだろ。」
「朝から酷いやろ!そんな心丈夫に出来てないんや!やー君俺を苛めたいの!?」
「そんなことより早く着替えろ。まず俺をやー君と呼ぶな。じゃあ俺はあと5分で行くぞ。」
酷いと煩いアイツは 鷹木 玲哉 。同じクラスで同室の関西人だ。こんなでも家は金持ちで、毎年行われる『抱きたい・抱かれたいランキング』に毎年10位内 (抱かれたいランキング) に入っている。
玲哉は中学からこの学校にいるから毎年になるな。俺は去年から入ったけど。このランキングを知ったときはこの学校の存在はなんなのか聞きたくなってしまった。
あ、『抱きたい・抱かれたい』ってのは男子校だから当然同性に抱かれるとかそういうやつな。だからこの学校にはホモ、バイが80%を超えてんじゃねーかなと思う。
「ほら、玲哉もういくぞ。」
「行く!行くから待って!」
そう言いながら、俺と玲哉は食堂に向かった。
食堂はあまりいつも使わないが、食材がないから食堂で朝御飯をとる。ここの学校には食堂とスーパー、コンビニがあり、そこで大抵のものなら揃えることができる。
俺は特待生だが、食堂のお金 (食堂の料理は三ツ星レストランのようなクオリティーだからとても高い) は学校が負担してくれないから自分が作ることにしている。それを玲哉とたべていたりする。
「やーく、大和。どれにするん?」
「そうだな.....。Aメニューにする。お前は?」
「んー。おんなじにさせてもらうわー。どこに座るー?」
「あの席でいいだろ、早く行くぞ。生徒会が来る前に食べ終わるぞ。」
生徒会が来ると、ここの食堂が歓声で耳が痛くなってくるから早く出ていきたい。煩いのはごめんだしな。
キャーーーーー!
チッ、生徒会が来ちまったか......
生徒会メンバーのそれぞれに親衛隊がいる。そいつらは生徒会メンバーを尊敬し愛しているのか知らないがセフレだったりするのが多い。親衛隊隊長の会議なんかもあるらしいから大きななものだろうとは思う。
「早く食うぞ。生徒会が来ちまったら煩いからな。」
「待ってな!ちょ、置いていかんといて!」
.........ん?
視線を感じた気がするけどなんだろうか?
まぁいいか。
「行くぞ。」
「いいでー!行こかー。」
そして始業式。生徒会挨拶は歓声が凄かったがそれ以上はなにもなかった。
そんなこんなでクラスに行くことになったけど、俺は担任に苛ついて仕方がない。
「お前らー。早く席つかねーと食っちまうぞ。」
「先生!食べられてもいいです!」
「むしろ食べてください!!」
こんな感じだ。
まず、担任がホストのような容姿、口調なのが気に入らない。また、それに対する生徒もどうかと思う。
切実に担任を変えたいと思うのだがそれは間違っていることなのだろうか.....
「大和、ため息がすごいぞ。」
「俺はこのクラスに対する不満感でいっぱいだ.....」
「とりあえず、学級委員だけ決めたら帰るぞ。えー、じゃあ岡田。お前が学級委員な。」
岡田ってやつは勝手に決められて可哀想なやつだな......。
って、おいまてよ。岡田って、俺のことじゃねーか!岡田大和って俺のことな。
「先生、俺特待生ですよね?そういうやつやらなくていいんじゃないですか?」
「お前の顔平凡だから楽そうだと思って。ま、お前なら出来るだろ。」
こいつ.......後で陰口言いふらしてやろう。
「.....わかりましたよ。ほどほどにやりますね。」
「ああ、よろしく頼むぞー。じゃあお前ら帰るぞ。 あ!岡田、後で生徒会室にいって学級委員になった報告よろしくな。」
て、テメェ.....
目立たず過ごすという俺の目標をこわしやがって.....
このときはまだ俺はこの先に起こることなんか思いもしなかった。
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