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《4人の関係》2
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「確かにな…アキラに沢山食べさせるのはルードでも難しいんだな…」
妙に納得して答えるみずき…
アキラは2人から言われて少しスネたように言葉を出す…
「オレの食事量のコトは、ほっといてくれ…それよりヨシは?一緒じゃなかったのか?」
そういえば、と…みずきに聞くアキラ。
「今、車を置きにいっているから、もう来ると思う…」
みずきもアキラの傍らにいく…
みずきが言ったすぐ後に、入り口のドアの方から大きく響く声が聞こえる。
「おーい!みずきー、ちょっと持ってくれよ!」
「ヨシか…」
みずきは座る間もなくドアに向かっていく…
「ヨシ、相変わらず元気だなぁ…」
ルードも立ち上がってみずきを追いかけていく…
「お邪魔しまーす!駐車場遠いから重てーのなんの、ホイ」
ヨシは出迎えたみずきに、持ってきた酒の缶類の袋、二つのうちひとつを手渡しながら入ってくる。
「また、随分買ってきたな」
みずきが呆れていうと…
「誰かさんのリクエストでね、あーっ!ルード、すげー久しぶり!」
笑顔で軽く声をかけてくるヨシの手から残りの袋を受け取りながらルードも元気よく答える。
「おう!久しぶり…ホント変わってねーな、ヨシは」
ある意味、感心しながらいうルードにヨシは笑顔で…
「サンキュ、つーか、でかくなったなぁ…俺とそうかわらねぇ、まだ俺の方が少し高いか?」
目線で背丈を確認して聞く…
「…今、178くらいかな…、なんか一年で…7、8センチ伸びて俺もびっくりだよ、関節イタイし…」
少し顔をしかめていうルード…
「それ、わかるわかる、俺も高校になって急に背伸びたからなー、関節とか違和感あるんだよ…」
「おい!コラそこ、2人で意気投合してないで、こっちこいよ!ったく…」
なんとなく不愉快なアキラ、口調を尖らせていう。
「はいはーい!あ、みんな来たからご飯用意するよ!」
ルードは一旦アキラの元へ戻ってきて酒の袋を置いて、食事を温めるためキッチンへ向かう。
「よ、アキラ。なんか狭っ苦しくなったなぁ、部屋」
ヨシがアキラのそばに来てボソっというと…
「うるさい、みずきが狭くてもいいって言ったんだから…」
アキラが怒りながら言い返す。
「ハハ、そう怒るなって…でもマジ一緒に住んでるんだなー、しかもちゃんと指輪してるじゃん、そういうキャラだっけ?」
感心したようにヨシがいうと、アキラは首をかしげて…
「んー、オレも柄でもないなーって思うんだけど、ここ、住まわせてもらってるし…ハズしてると、みずき、なんとなく機嫌悪くなるしさ、だから家にいるときは、はめてる」
ヨシにそっと微笑んでみせるアキラ。
「それなりに気に入ってんじゃねーか、実は…」
ニッと笑ってアキラの隣に座りながら、耳打ちするヨシ…
「そんなんじゃないけど…でも、こんなの、貰えるとは思わないだろ、一緒にいる時くらいはな…」
恋人と言える人がいる時くらいは…証をつけてもいいかなって思えたから…
アキラは立ち上がり、ヨシの傍から離れる。
「どこいくんだ?」
ヨシは、なにげに聞いてくる…
「お前も手伝えって、ルードがメシ用意してくれてんだからさ」
アキラはそう言うとルードとみずきの所へさっさと行ってしまう…
「ハイハイ、なんか避けられてるよな~俺」
アキラにうまいこと逃げられて何となく面白くないヨシ…
ぼそっと呟きながらみんなの元にやってくる。
「ヨシ、いいところにっ!これとこれ、テーブルに持って行って!ありがとう」
ふと目があったルードがニコッと笑ってどんぶりを2つ手渡してくる。
「おっ、もしかして年越しそば、用意してくれてんだ!すげー」
ヨシは、どんぶりを受け取りながらルードを褒めると…
「いちおうな!そば食べれない人いないよな?」
ルードは他の2人にも聞くようにいう…
「そばアレルギーはいないだろ?な」
すぐ答えたのはアキラ。
「あぁ…」
それに頷くみずき…
「そばアレルギーって、そば食ったら死ぬってやつ?ホントにいるのか?そんなやつ…」
ヨシがつっこむと…
「いるよバカ、最近はアレルギー体質の人多いからな…」
アキラがヨシをちらっとみていう。
「む、なんか腹立つんだよな!てめーは…。ホント、こいつのドコがいいのか、さっぱりわかんね…」
ケッとなりながら言いそばを運ぶヨシ…
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