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《4人の関係》3
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「はは。アキラってよく人をばかばかって言うよね、アキラの癖だよ、あるいみ、ヨシもいちいち気にしない方がいいよー」
ルードが笑いながらフォローしてくる。
「オレ、そんなに人をバカにしてるか?」
アキラが不満げに首を傾げると…
「うん、ばーか、って俺も言われたし…」
視線をみずきに移しながら…答えるルード。
「…俺は、いつも言われてる気がするな…」
苦笑いをしながら言うみずき。
「はは、みずきにはよく言ってる気がする…みずきってあんまり怒らないから言いやすいんだよな…」
アキラは軽く頷いてみずきをみる。
「そうそう、でも、キレたら一番恐いよな、みずきって…」
ルードも相づちをうっていう。
「あー、確かにな…」
ルードの意見に賛同するアキラ。
「え…」
そんな話題に、みずきは首を傾げる。
「言い返させない凄みがあるよな、コワ~い、俺、みずきに殴られたことあるし…」
ルードが思い出して言っていると…
食事を運んでヨシが戻ってきて話に入る。
「え?ルードもみずきに殴られたことあるんだなー」
「平手だけどなー」
ほほ笑みながら頷いて答えるルード…
「えー、俺なんかグーだぜ、グー!手加減なしに!」
ヨシはやたら主張ぎみに声を出すが…
「ヨシの顔はグーで殴りたくなる顔なんだよ」
アキラが笑いながらいうと…
「あのなー、あの時は!おめーがケンカの原因になってんだぞ!わかってんのかよ!」
病院でみずきと、取っ組み合いのケンカをした時の事を思い出していうヨシ…
「でもアレは、お前がオレを押し倒したのが悪いんだよ!」
「嘘ついてる奴が悪いに決まってるだろーが!」
なんだか言い合いがはじまる。
「やめろって!子供のケンカじゃあるまいし!」
ルードが思わず止めにはいると…
フン、と言った感じで2人はおとなしく言い合いをやめる。
「つーか、一番コドモのルードに言われると恥ずかしいな…」
くすっと笑ってアキラがいう。
一番年下のルードに注意される自分たちって一体…
「ルードは歳の割にしっかりしてるからな…」
みずきがぽそっと言う。
「…みずきって、俺叩いた時、手加減してた?」
ルードがみずきに興味深々に聞いている。
「え…」
「何でそんなこと聞くんだ?」
ヨシが突っ込むと…
「だって、どのくらい手加減されてたか気になるもんな!」
ルードはみずきに向かっていう。
「な、手加減してただろ?してなかったらヨシみたいにグーで殴ってたハズだし」
「あ?やっぱ、俺って手加減とかされてないのか…不公平だぜ、俺だけ…どうなんだよ、みずき?」
ヨシまで一緒になって聞きはじめる…
「…そうだな、ヨシを殴った時は手加減してない…色々溜まって、頭にきていたから」
仕方なくみずきはヨシたちの問いに答えるコトにする。
「え、でも、俺叩いた時もけっこうみずき怒ってたよ?」
みずきの言葉にルードが首を傾げる。
「ルードの時も怒ってたけど…ルードは、アキラが大切にしていた人でもあるから…少し心の中で歯止めが効いたんだと思う」
ちゃんと真面目に答えるみずき…
「そっか…すげーな、みずきって…」
「いや…」
「ていうか、みずき、マジでアキラ中心だよな…」
面白くないと言う顔でヨシが話すと…
「……。なぁみずき、かなり前の話だけど、BOUSでオレ、殴った時ってどのくらい手加減してたか覚えてる?」
アキラがまた便乗してみずきに問う。
『えっ?』
みずきが答える前に他の2人が…疑問の声を上げる。
ヨシが続けて…
「アキラ、今なんつった!?」
「だから、手加減して殴ったかって聞いたんだよ!ヨシに聞いてねぇって」
アキラが、また少し怒ってヨシにいう。
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