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《カウントダウン》4
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「なんでもねーって、気にするな!ほら、もう年明けるぜ!」
なんとか話をかわしながら、ヨシは言う。
「……」
アキラはムスっとしたまま、それ以上問い詰めることはせず、近くにいたヨシの頭を支えにして立ち上がる。
「ッてめーな!」
ヨシはムカっとした勢いで、アキラの腕を軽く引く…
「っ!」
アキラはそれで簡単に、フラッと体勢を崩す。
「うおッ!あぶねー」
ヨシの方に倒れ込みそうになる…
一応、アキラを受けとめながら声に出すヨシ。
「アキラ!」
みずきが驚いて近付く…
「ッ!離せよ!!」
おもいっきり顔を歪めて怒るアキラ。
「わかったって、ったく!てめーが俺の頭、支えにするのが悪いんだよ!」
ヨシはアキラを離しながら言い返す。
「そんなところに居るのが悪いんだろ!」
カッとなったまま言い返してしまう。
また子供のようなケンカが勃発しそうになって…
「何やってんだよ2人とも…」
呆れて声を出すルード。
「アキラ、落ち着いて…」
みずきがアキラの肩を支えるように立ち言葉をかけるが…
「うるさいな!」
アキラは怒りをみずきにもぶつける。
「アキラ…」
いつもよりイライラしているアキラ…
それに気付いて、みずきはそっとアキラの額に手をあてる…
思った通り、額はかなり熱くて…
「熱が上がったな…どこか具合悪いのか?」
静かに問うみずき…
「……」
「アキラ、熱あるの?大丈夫?風邪?」
アキラが答える前にルードが言葉を挟む…
「大丈夫、みずきはいつも心配しすぎなんだよ…」
アキラは短く微笑んでルードに伝える。
「そーそー、フラフラしてんのは酔っ払ってるからだぜ!」
ヨシがまた余計な一言を挟む…
アキラはムッとした表情を見せるけれど、溜息をついて無視していく…
「ヨシ!」
みずきはいい加減にしろ、とヨシを叱る。
「ムゥ…」
みずきに叱られてちょっと拗ねるように黙るヨシ。
みずきは体調悪そうなアキラが気になり、そんなヨシに構っている余裕がなくて、ひとり洗面所の方へ消えたアキラを追っていくみずき。
たぶん、ルードたちがいる場所では、本当の事が言えないのだと確信して…
「アキラ…」
部屋の奥にある洗面台の前、ハブラシなどと並べて置いてある薬を飲んでいるアキラ。
「……なに?」
苛立ったようにみずきを一瞬見て言うアキラ。
「…どこが辛い?」
アキラをこれ以上、怒らせないように…そっと肩に触れて優しく聞いてみる。
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