アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
《カウントダウン》6
-
「アキラ…」
みずきもアキラに並んで、ふらついても支えられる位置にくる。
「アキラ!みずき!早く来いよっ年明けまで2分きったぜ!」
奥から出てきたふたりをルードが急かすように呼ぶ…
「わかったわかった…」
アキラは一応答えてゆっくりと戻る。
「アキラ、大丈夫?」
その様子をみて、ソファに座るアキラに声かけるルード…
「うん、ヘイキ…」
ルードにはそう言ってしまうが…
「少し熱が上がってきているから、風邪のひきはじめだろう…」
すかさずフォローをいれるみずき…
「アキラ、風邪ひきやすいからなぁ…やっぱ、さっき髪すぐに乾かさなかったからだよ!」
ルードが思い出したかのようにいう。
「はは、かもなー」
ちょっと苦笑いのアキラ。
「取り敢えず…年明けたら先に休ませるから…」
みずきはアキラの横に座りながら伝える。
「うん、そのほうがいいよ、悪くなって明日行けなくなったら、つまんないし…」
ルードは頷いて賛成する。
「どーせなら留守番してろよ」
ぼそっとヨシが呟くとアキラは…
「絶対嫌だ、オレがいかないなら…みんなも行かせない!」
留守番という言葉にカッとなって言い返してしまう。
「わがままだなー、アキラは…」
ルードがそう呆れたように言うと…
「…ごめん、嘘…イライラしてるだけ…」
また、カッとなってバカなことを言ってしまったな…と、ちょっと後悔しつつ謝るアキラ。
「アキラ…」
みずきが気遣うように、そっと肩を抱く…
「アキラ、ホントだいじょーぶ?」
元気ないアキラの様子を変に思って、もう一度聞いてしまうルード…
「うん、ほら、カウント…」
テレビのカウントダウンが、もう20秒をきっているのを差していうアキラ…
「あ、本当だ!数えよー、16、15~って、みんなも一緒に数えようぜ~、ヨシ!」
少しまだ不機嫌ぽいヨシを呼んで…
ルードは、どかッと勢いよくヨシの背中に乗り掛かる。
「ぐぇ!わかったから乗るな!」
ルードの行動に驚きながらも笑顔を見せるヨシ…
ルードはヨシの隣にくっついて座り…
「アキラたちも数えよー、ほら、9、8…」
大きな声で数える…
ヨシもつられて数えている。
「…みずき」
アキラはみずきと瞳を合わせて…数えようと促す。
「あぁ」
そっとアキラと指を絡めながら頷き…
『…5、4、3、2、1…』
4人、声を揃えてカウントする。
そして…新たな年明け…
「ゼロ~!!明けましておめでと~」
そう、お決まりのセリフを口にするルード…
「おめでと、ルード…」
アキラが優しく言葉を返す。
「おう!ヨシも、おめでとー」
ルードはヨシの頬に軽くキスしながらいう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
44 / 137