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第3voice. はじめてのお仕事(8)
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それから3日後の朝、蜜樹さんからメールが届いた。
内容は『今日の朝10時頃、私の事務所へ来てね(はぁと) P.S.承諾書も忘れずに!』とあった。
「……10時……」
今日は平日。
故に、ボク達学生は学校へ行く。
でも、蜜樹さんからのメールには『朝10時に事務所へ来い』とある。
……と、いうことは……
「……さっそく、被ったんだ……学校と仕事関係が」
制服でうろうろしてたら、確実に補導されちゃうよね……。
「母さんに話しておかなきゃ」
そう独り言を呟いて、ボクは出掛ける準備を始めた。
そして、慌ただしくリビングへと向かった。
「母さん、今日ね蜜樹さんに事務所へ来るように言われたんだけど……」
「あら、そうなの? 何時から?」
「えっと……10時、なんだけど」
「10時? なら、今日は学校をお休みしなきゃね。母さんがあとで学校に連絡しておくわね」
「え! そ、そんなあっさり!?」
キョトンとした表情で、母さんは時計を見やる。
そして、『早め早めに考えるのが、これから大事になってくるのよ? 奏ちゃん』とアドバイスされた。
ボクの母さんは、どこか天然でおっとりしてるなぁ……とは思ってたけど、ここまでとは。
「……びっくりだよ……」
驚きのあまり、ボクは飲んでいた紅茶を吹き出しそうになってしまった。
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