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第4voice. はじめてのレッスン(3)
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「おい。なに、ぼーっとしてんだ。柔軟すっぞ」
「あ、はい!」
「返事すんのもいいが、ちゃっちゃと着替えろ。おらっ、脱げ!」
「ひゃあっ!?」
ガバッ、と勢いよく着ていた服を捲られて、そのまま脱がされた。
「なんて声出してんだよ、おまえは……。女みてぇな反応しやがって……」
「だだだ、だって!! 音無さんがぁっ!!」
「ああ? 服脱がしただけだろうが」
「そ、それがっ」
「俺様もおまえも男だろうが。同性同士で何を慌てる必要があるんだ。……まさかおまえ……そっちの気があるんじゃ……」
「ななな、ないです! 全然っ! 普通に女の子が好きです!」
「……っ、はは! ンなにムキになんじゃねぇよ! はははっ……初めてだ、おまえみてぇなヤツっ」
音無さんが声をあげて笑っている。
……何がそんなに面白いんだろう……。
ボク、何か変なこと言ったかな……。
「ったく、早く着替えろよ」
「は、はひ――」
「ひいいいいいいびいいいいいいきいいいいいいええええええっっっ!!!!」
―― バァァァァァンッ!!
レッスン用にと思って持ってきていたTシャツを手に取った瞬間、レッスン室の扉がスゴい音をたてて開いた。
「……あー……鬱陶しいヤツがきた……」
「ななな、なになになに!?」
レッスン室の出入り口の方を見ると、そこには見知らぬ男の人がひとりだけ立っていた。
誰だろう、あの人……。
音無さんを物凄い目つきで睨んでるけど……。
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