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act.1-4
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「……っくしょい!」
あ、またくしゃみした。
俺はまた先輩っぽい人をチラッと見た。
まだくしゃみが出そうなのか、鼻を触っている。
ティッシュ持ってないのかな?
「……あの、これ…よかったら」
俺は、何を思ったのか先輩に近づいて行き、駅前で貰った出会い系サイトのポケットティッシュを差し出した。
「!」
先輩は突然声をかけてきた俺に驚いた様子で、差し出されたティッシュを見ている。
俺は、自分自身の行動に驚いた。
無意識だったんだ。
ななな、なにやってんだ俺!急に!
「あ、や、あの……いらないなら別にいいんすけど……」
なんかすげー恥ずかしいんだけど!!!
いやだってティッシュ欲しそうに見えたから!
俺たまたま昨日駅前で貰ったの持ってたし!
あるなら渡した方がいいかなって!
先輩がすぐ貰ってくれないから、ものすごく恥ずかしくなって、誤魔化そうと必死に心の中で言い訳を並べた。
「……貰う。サンキュ。」
結局先輩は一枚だけ貰ってくれた。
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