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act.1-8
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車の中は、雨の音とワイパーの音しかしない。
いや、もしかしたら俺の心臓の音が先輩の耳に届いているかもしれない。
何でこんなに緊張しているのか、俺自身もよく分からなかった。
「……お前、1年生?」
沈黙をやぶったのは先輩だった。
「は、はい!」
「学部は?」
「経理情報です!」
「ふーん…。」
「……あの、先輩は何年生なんですか?」
「俺?俺は国際コミュニケーションの4年」
「うわ、頭いいですね!!」
「そうか?
まぁ、経理情報よりはな」
フッ…と、また先輩が笑った。
「ごもっともです……。」
それだけで俺は、また頬が熱くなった。
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