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act.2-2
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そして、俺は先輩の名前を知らないことに今更気付いた。
なぜ聞かなかったんだと、はじめは後悔したが、
卒業までまだ時間はあるんだし、今度会ったら必ず聞こうと決めた。
そのときは、どうやって聞こう?とか、先輩の名前を予想してみたり、他にはどんなこと聞こうかとか考えてたら、太陽がいつの間にか昇っていた。
「ふあぁあああぁ…。」
大学に着くと、大きなあくびが出た。
「でっけーあくびだな。」
その声に振り返ると、同じ学部学科の友達、坂田秀一(サカタ シュウイチ)がいた。
「あっ秀、おはよ。」
「おはよう。寝不足か?」
「んー、考え事してたら目が覚めちゃってさ。」
「羽純が考え事?(笑)」
「なんだよ」
「いやなんでも(笑)」
秀は、大学の中で一番仲がいい友達で、大体いつも一緒。
俺より少し背が高くて、フットサルのサークルに入っている。
俺たちはそのまま喋りながら2限の教室に向かった。
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