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act.3-7
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……ずみ
…………羽純
「羽純!」
「うわっ!!!」
……いつの間にか寝てしまっていたようだ。
「起きたか?もう終わるぞ。」
俺は小さく伸びをしながら、前を見た。
最後のグループらしき人達が、まとめを話していた。
1つの論文発表がだいたい20分~25分くらいだから……、
どうやら俺は30分くらい寝ていたようだ。
「それでは質疑応答に入ります。」
論文発表が終わったあとは、毎回質疑応答がある。
それが終わればいよいよ発表会は終わりだ。
やっと帰れるぜー。
俺はどこかの誰かさんが、最後のグループに質問していることなんか聞かずに、筆記用具を鞄にしまった。
あとはこのコートを着れば帰る支度は完璧だ。
「……質問ありがとうございます。その事に関しては────」
ピクッ
その声を聞いたとき、俺の体が無意識に反応した。
声の元を辿って前を見ると、マイクを持った先輩の姿があった。
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