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act.Ⅱ-7 お前は知らないだろうけど
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……け!
…………すけ!
「瑛介ってば!」
「えっ。」
「俺の話聞いてた?」
「あ、ごめん。聞いてなかった。」
「なんか最近多くない?考え事っていうか、上の空っていうか……。」
そう、2週間前から俺はおかしい。
あの間崎という高校生に出会ってから。
「ごめん、圭介。なんでもないよ。それより話、なんだった?」
「ならいいけど。あのさ、瑛介、来週から就活始まるだろ?」
「あぁ、そうだな。」
気を引き締めないとな…。
「それで……。…はい!これ!お守り!」
「これは…、」
白い袋を開けると、中には" 就職成就 "と刺繍されたお守りが入っていた。
「昨日学校終わってから、明治神宮に行ってきたんだ。」
ヘヘッと照れくさそうに圭介が笑っている。
「ありがとう!圭介!本当に嬉しいよ。」
わざわざ明治神宮まで行ってきてくれたのか。
「お礼言われるようなことじゃないけどね!じゃあ部屋戻る!!」
俺の嬉しそうな顔に満足したのか、圭介も嬉しそうな顔をして部屋に戻っていった。
圭介の思いの分も就活頑張らないとな!
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