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act.10
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────トントントントン…
どこからか聞こえる包丁の音で、目が覚めた。
白い天井、グレーのカーテン、いつもより大きくてふかふかなベッド。
ここ…、どこ?
昨日の途中から記憶がない。
スンスン…
なんかこの布団、先輩の匂いがする…。
いい匂い……。
目を擦りながら、ドアを開けると先輩がキッチンに立っていた。
「せんぱい……?」
「おう、おはよう。」
「おはようございます…。」
「もうすぐ朝飯できるから顔洗ってこい。洗面台は、廊下出て右の2番目のドアだから。」
「ふぁい」
言われた通り、右から2番目のドアを開けると、洗面台と浴室があった。
まだ頭がぼんやりとしていたけど、冷水で顔を洗うと目が完全に覚めた。
そういえば、ここどこだっけ?
何で先輩がいるの……?
周りを見渡すと、とても綺麗な洗面台だけど、洗濯機とか歯ブラシとかくしとか電動ひげ剃りとか実用的なものばかりで、ホテルとは思えない。
浴室のドアを開けて中を見てみても、浴槽は蓋がしてあり、椅子とか桶とかこちらも実用的なものばかり。
もしかしてここ、先輩のマンション?
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