アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
act.10-2
-
「間崎、朝飯できたぞ。」
先輩がひょっこり顔を覗かせた。
「は、はい!」
先輩の顔を見たら突然鼓動が速くなった。
さっきは寝ぼけていて気付かなかったけど、先輩めがねかけてる…!
そして、寝癖も少しついていて可愛らしい。
パーカーも普段着っぽくて新鮮だ。
「……何、じっと見てんの?」
「あ、すいません!」
見とれてた自分に気付き、恥ずかしさが込み上げてくる。
「……照れんだろ。」
「え?」
「何でもない。ほら、冷めるから行くぞ。」
先輩が何か言ったけど聞き取れなくて、聞き返したけど、先輩は俺に背を向けてスタスタとリビングに戻ってしまった。
そして俺も追いかけるようにリビングに向かった。
───────────────
────────────
「わぁ!すごい!!」
テーブルの上には、" ザ・日本の朝食 "が用意されていた。
「そんな大したもの作ってねーから。とりあえず座れ。」
先輩がお向かいに座って、俺が座るのを待っている。
「豪華じゃないですか!それにめちゃくちゃ美味しそう!!」
ご飯、お味噌汁、焼き海苔、お浸しにお漬け物、焼き鮭もある。
どれも全部美味しそう。
どれから食べよう…。
「喜んでもらえたみたいだな。」
先輩が優しい笑顔を向けてくれた。
「朝からありがとうございます!いっただっきまーす!!」
「いただきます。」
「ん!んんんん!!」
「クス…。どうした?ちゃんと飲み込んでから喋れよ(笑)ほらお茶。」
「美味しいです!」
「それはよかった。」
そのとき、先輩の嬉しそうな表情が見えた気がした。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
94 / 177