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回想4
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監禁4日目。その夜また秋人は地下室へ連れていかれた。
次は別の男だった。小太りなその男は秋人の体を無造作に触りながら何度も「かわいそう、かわいそう」と呟いた。
英二は秋人の祖母から、2人の監視役として同行するよう命じられ、目の前の真っ黒な現実に静かに耳を傾けていた。
「あぁ可哀想に……まだ五歳なのかぁそうかぁ。肌が柔らかいはずだぁ……かわいそうになぁ」
そう囁きながらもその太い両手は太腿や脇腹を撫でていた。
秋人は心底嫌がり、硬いベッドの上で男の腹を蹴りあげる。まだ子供で力の限度を知らないからか、男はかなり痛そうに呻いた。
そして英二の元へとかけ寄り、ぎゅっとしがみついた。
「俺に触るな!!きもちがわるい!お前だれだ!!」
「へへ、誰でもいいじゃねぇか。ほら、こっちへおいで気持ちいマッサージをしてあげよう」
男はゆっくり近づき、秋人の恐怖心は募っていった。
「えいじっ、怖い助けてっ!!あいつを追い出して……ッ」
震える体は本当に非力で、英二は跪き秋人を抱きしめた。そして同情の笑みをうかべる男を睨む。
「お前はもういい出ていけ。それと、二度と可哀想と口にするな」
男は引き笑いをしながら出て行ったが、秋人の震えは治らなかった。
それから数日が過ぎ、秋人は怯えながらもたくさんの汚れた大人の愛撫に耐えていった。
何日も何日も繰り返されては、その度に秋人は悲痛な叫びをあげた。英二はそんな秋人を側で見せられ、自分の心も冷たく凍っていくのを感じた。
そしてついに秋人の心が限界を迎え、人間不信に陥り人と会話ができなくなった。
それからは地下室へ行くことは無くなり、自室で死んだように動かない日々を送るようになった。
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