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回想5
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監禁20日目で秋人の脳は少しずつ嫌な記憶を閉ざしていった。自分に不利な記憶全てに鍵をすることで自分を守ろうとしたのだろう。
「……あなた、だれ?」
英二はその時初めて涙が出た。
虚ろな目をする秋人を見て、後悔が英二の首を締めていく。
もう、もうあの真っ直ぐな瞳に会えないかもしれない。自分が見殺しにしたも同然で、一番側で見てきたのに何もしてあげれない。
こんな小さな子が何度も助けを求めたのに…ッ
涙が止まらなかった。
……助けてあげたかった。何とかしてあげたかった。いつも強気で明るかった秋人に戻ってほしい
そんな思いをずっと抱きながら、月日は流れた。
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