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外出
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「秋人様、コレに着替えましょう」
「……?なに…これ?」
秋人の目の前に制服を出すと、首を傾げてジッと眺めていた。
「制服でございます。学校に通うための服ですよ。自分で着替えるのはー……」
「………」
秋人は無言で首を横に振った。そして白いワンピースを脱ぎはじめた。
まるで羞恥心なんてないみたいに躊躇なく裸になり、秋人の白い肌が露わになる。
その細い腕に制服を通していく。
「……なんか苦しい。あと首がムズムズ」
きっちりとした服は着慣れていないのか、苦しそうにしていた。
長い髪も邪魔そうだ。
「そうですねぇ。今から私が整えてもよろしいですが……」
そんなプロほど自信があるわけでもないしなぁ。
でもさすがにこれは長すぎだとおもう…腰の辺りまであるし
すこし迷ってると、秋人にクイクイと引っ張られて……
「ぼ…くの髪……切って…くれる、の?」
「よろしいのですか?」
「うん!おそとに…でるんでしょ?ちゃん、と…して行きたい…から!」
そう言ってヘラリと笑った。
最初はあんなに光を怖がっていたのに、本当はここから出たかったんだ。そう思うとすごく胸が締めつけられた。
ダメだ……泣くな、泣くな…っ
本人が泣いてないのにおれが泣いてどうする…!!
ぐっと感情を堪え、簡単に準備をしてから肩にかからない程度に髪を整えた。
登校の準備を終え、ヒョイっと秋人を抱き上げて鞄を2人分肩にかける。
「…っわあ!高いな〜!」
「まだあまり自分で歩けないでしょう?明日からゆっくり練習しましょうね」
「あぅ……はぁ…い」
秋人の足は長い間歩いていなかった為、筋肉が働かなくなっていて自力で歩けなくなっていた。
暫くの間はおれが側で支えるが、学校となればずっと一緒というのは少し難しい。早く歩く訓練をしないといけない。
靴を履いて秋人を抱き上げたまま車に乗り、新しく通う高校へと急いだ。
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