アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
二日酔い
-
目が覚めたらズキズキと鈍い痛みが頭を支配した。でもその痛みも目の前にいる秋人を見たらすこしだけ和らだ。
「あきら、おは…よ」
「…おはようございます、秋人…様」
「……ね、あたま…いたいの?」
「……え?」
「だって、お顔こわいこわいに…なって、る」
びっくりした。
おれも自分で気づかないうちに頭痛を抑えようとしていたようだ。秋人を恐がらせないように笑うけどそれでも痛い。
そもそもなんで俺は秋人のベッドで一緒に寝ているのだろうか?…困ったことにまったく記憶にない
「そろそろ起きて学校の支度をしましょうか。その後に朝食をとってすこしだけ歩く練習をしましょう」
すかさずベッドから下りて朝の支度を始める。
すると、秋人がまだすこし掠れる声で呟いた
「ねぇ……あきらはなんで…ぼくの隣で、"泣いて"たの?」
……
いきなりすぎて一瞬、 動けなかった。
え、おれ昨日泣いたのか?まったく覚えてない…ていうかもしそれが本当なら今すぐ忘れてほしい…っ!!
恥ずかしさと情けなさで胸がいっぱいでなにも言えず、ただ笑顔を作るのに精一杯だった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
22 / 76