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見えない不安
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「んじゃ秋人、行ってらっしゃい。晶もしっかりな〜」
執事長の英二さんが見送ってくれる。
秋人は英二さんに小さく手を振ると、ゆっくりだが、自分の足で車へと乗り込んだ。
一歩ずつだけど……確実に歩けるようになってきている。
よろよろと歩くその後ろ姿を見ていると、なんだか少し寂しく感じてしまうのはなぜだろう。
いや……歩けるようになるのはすごくいい事だ!!いい事!!いい事…なんだけど……
いつか俺の手を必要としない日がくるんだろうな
車に乗り込んだ秋人が早く早くと言うようにこっちを見てくる。少しだけ……嬉しく思った。
俺はまだ秋人に必要とされているみたいだ。
「今行きます」
そして少しだけ………こころが痛んだ…
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