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2人の約束
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「み、え……て」
「……っ!?」
ググッと俺のほうに体を乗りだし、またペタペタと俺の顔を触る秋人。
途切れ途切れの言葉がうまく聞き取れなくて首を傾げると、真剣な瞳で秋人は続けた。
「…こーき、は…っ…」
「…うん?」
「ぼくの…こ、と……みえて…る?」
「……ん?は?」
え、なんだ?
意味がわからない。
これは単に俺が馬鹿だからなのか?それとも秋人はもしかしてユーレイかなにか………
その場で頭真っ白になり固まってると、秋人は控えめに俺から手を離して杉田の膝へ戻っていった。
もしかして……ヘコんだ?
少し俯き、無表情ではあるが、ウサギのようにショボンと落ち込んでいるように見えなくもない…な。
でも…
秋人への返しが思いつかない……
なんて答えるのが正解なんだよ!!?そんなこと聞かれたことも言われたこともないからわっかんねーー!!
ガシガシと乱暴に自分の髪を乱し、ポンっと秋人の頭に手を置いた。
それにビックリした杉田を無視して、秋人の綺麗な紅い目をまっすぐに見つめる。
「……ッたく。わざわざそんなん聞くために俺を呼んだのかよ」
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